Guitar Works: Daniela Rossi

ボグダノヴィチ：ギター作品集

ユーゴスラビア出身のギタリスト・作曲家デューシャン・ボグダノヴィチ。ジュネーヴ国際コンクール第1位を獲得後、カーネギー・ホールでのデビュー・リサイタルを経験。多彩な録音活動にはスティングとの共著『Prisms』も含まれます。彼はルネサンス、クラシック、世界の民族音楽（特に東欧・アフリカ）、ジャズなどを融合させた、現代の多様性を体現する音楽を生み出しています。
　このアルバムにはボグダノヴィチのキャリア全体を象徴する作品を収録、後期の作品の多くはここで演奏するギタリストのダニエラ・ロッシに献呈されています。初期のソナタ第1番は、バルトークやストラヴィンスキーとバルカン民俗音楽の影響が顕著です。カリフォルニア時代の『ビッグ・バンド組曲』『ラテン風変奏曲』は、クラシックとジャズの融合を示し、密度の高い対位法と多彩なリズムが特徴で、聴き手を惹きつけます。後期作品では、ロッシの名前を織り込んだ『ロシニョール』や2つの変奏曲、『ソナチネ』ほかが収められており、即興性や民俗的要素、古典的形式の採用、複雑な対位法の駆使など、多面的な創作世界を反映しています。
　ダニエラ・ロッシはアルゼンチン出身。レオ・ブローウェルに「エネルギーと、表現、完璧な技術を持ち合わせた演奏家」と評価された名手です。（輸入元情報）

【収録情報】
ボグダノヴィチ：
1. ロシニョール（2021）
2. フォリア変奏曲（2022）
3. ビッグバンド組曲（1994）〜III. Tranquillo, Ad lib. / II. Swing, moderato / IV. Allegro caminando
4. 冬の変奏曲（2021）
5. ギター・ソナチネ『J.ハイドンへのオマージュ』（2022）
6. ラテン風変奏曲（1966）
7. 光と影、 5つのリチェルカーレ（2024）
8. ギター・ソナタ第1番（1977）

　ダニエラ・ロッシ（ギター）

　録音時期：2024年11月27-29日
　録音場所：ハートフォードシャー、ウェストン、ホーリー・トリニティ教会
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　世界初録音（1-5,7）