ホレス・ウォルポール

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オトラント城 崇高と美の起源 英国十八世紀文学叢書

ホレス・ウォルポール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784327180546
ISBN 10 : 4327180548
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『オトラント城』はゴシック文学の先駆けであり、今日のホラー小説の原点。『崇高と美の起源』はゴシック美学をはじめて理論化した古典的エッセイ。奇跡、幻影、魔法、予知夢―あらゆる超自然が信じられていた、暗黒の時代の物語。

目次 : オトラント城/ 崇高と美の起源(目新しさ/ 苦と快/ 苦の除去と積極的な快の違い/ お互いに対比されるものとしての悦びと快/ 嬉しさと悲しさ/ 自己保存に属する情燃について/ 崇高について/ 社交に属する情念について/ 自己保存に属する情念と性的な社交に関する情念の差異の究極原因/ 美について ほか)

【著者紹介】
千葉康樹 : 1963年生まれ。東京都立大学大学院修了(英文学専攻)。東邦大学教授

大河内昌 : 1959年生まれ。東北大学文学研究科修士課程修了。東北大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    『オトラント城』は、ゴシック小説の嚆矢とされ、ここから続々とゴシック趣味の小説が生まれ、果ては『ジェイン・エア』にまで及ぶというのだが。確かに古城と過去の亡霊といった舞台装置はそうなのだが、これがゴシックだとすれば何とも浅薄な印象も免れない。騎士道小説の末裔かというのが正直なところ。ことに城主マンフレッドの造型にいたってはゴシックムードを醸成するどころか、滑稽でさえある。本書は18世紀初頭にガランに紹介された『アラビアンナイト』に啓発を受けて書かれたようだが、私には歴史的意義以上のものは感じられなかった。

  • kasim

    記念すべき初のゴシック小説。文学史的な意義しかないのかと思ったが、それなりに面白かった。道具立てはそろっているけど、今ゴシックと言って連想するような陰鬱さはなく、「こちらがやましくなければ幽霊は害を加えないし、害を為すような悪質な霊なら逃げても無駄」といった発想には、むしろ18世紀的な明晰さを感じる。「描写」がまだない時代、はきはきした全知の語りと多量の台詞、数ページに一回のハラハラ展開は小説というよりメロドラマ(視覚的な話だし)。大衆的な人気を得たのも分かる。

  • 春ドーナツ

    なぜ私は「オトラント城」のことを知っていたのだろう。荒俣高山のダブル宏氏の著作で刷り込まれたのか。さて。ゴシック小説の元祖らしい(解説によると厳密には違うらしい)。「今日のSF小説やホラー小説の源流とも言われる」(Wikipedia)「城」は150ページ程の中篇で、冒頭から謎が謎を呼びテンポが良い。地の文ではなく会話でプロットを進めるタイプだ。王様と下々の者たちとのやりとりが噛み合わなくて、短気な王様はますます逆上するところがおかしみとなる。後者は「崇高」と「美」は異なるものだと主張されている。そう思う。

  • misui

    「オトラント城」は言わずもがなゴシック文学の原点。今となってはおよそ他愛のない話とはいえ、仕事に倦み疲れた召使が女中部屋で密かに娯しんだとのことで、超常現象、ロマンス、悪役の造形、意外性を狙った筋立てなど、後続の大衆作品へと受け継がれたであろう要素が目を引く。個人的には超常現象が夢に材を取られている点に注目した。

  • 兎乃

    「オトラント城」は久々の新訳。平井呈一の擬古文での名訳があり、なぜ今さら新訳?と思ったり、情熱的な勇気がある人なのだと感心したり。ゴシック美学のバイブル、エドマンド・バークの「崇高と美の起源」がたいへん美味しい。

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