ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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七つの夜

ホルヘ・ルイス・ボルヘス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003279243
ISBN 10 : 4003279247
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

1977年77歳の著者が七夜にわたって行った七つのテーマ――「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」――による講演.ボルヘスという謎,その秘密をそっと打ち明ける,格好のボルヘス入門。
「悪くない.さんざん私に付きまとってきたテーマに関して,この本は,どうやら私の遺言書になりそうだ」

Content Description

一九七七年七七歳の著者が七夜にわたって行った七つの講演―「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」。

目次 : 第1夜 神曲/ 第2夜 悪夢/ 第3夜 千一夜物語/ 第4夜 仏教/ 第5夜 詩について/ 第6夜 カバラ/ 第7夜 盲目について/ エピローグ

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobi

    こんなに豊かな世界が拡がっているよ!と伝えずにはいられないボルヘスの熱い語りを直に聴いているような講演録。「語るボルヘス」もそうだった。“神曲”“悪夢”“詩“”千一夜物語“…の七つの世界に誘ってくれる。訳では、ですます調の穏やかなでも時に畳み掛けるような語り口で。そして「第七夜盲目について」を読むと”七つの夜”と盲人の光のない世界に繋がっているという想定が短絡的であったと思い知る。その境遇を通じて知り得た世界を彼は賜物という言葉で表現する。実は第一夜から第六夜も見えていなかった新しい光を見せてくれていた。

  • syaori

    七七歳のボルヘスが行った七夜の講演録。彼が語るのは私たちが見落としている美しい世界について。『神曲』や『千一夜物語』の豊かさ、詩やカバラが教えてくれる美や可能性ついて。各夜のテーマは夢や記憶という細い糸でつながっていて、それをたどってボルヘスの夢をわたっているよう。講演は最後の「盲目について」で舞台の上で語るボルヘス自身に戻り閉じられるのですが、同時にこの夜は豊かに、永遠に続いているようにも思われます。そしてそれは、これが作者がその「文学的な運命」のなかから紡ぎ出した「もの」だからなのだろうと思いました。

  • 内島菫

    各夜の冒頭の言葉「紳士、淑女のみなさま」に大いに心をくすぐられた私としては、英訳、仏訳のように削除されなくてよかったと思う。ピタゴラスが何も書き残さなかったのはテクストに束縛されたくなかったからだろうとボルヘスは予想していて、ピタゴラスの弟子が自分の説をピタゴラスの説であるかのように付け足して教えを刷新できるのだということも述べている。また、千一夜物語には原語版には存在しない物語があり、それは初めての仏訳であるガラン版から現れるといい、その行為を他の人が捏造とみても、

  • スプーン

    (後半4編を読んで) 文学を顕微鏡で見、そこに永遠の宇宙を見出すボルヘス。 まさしく博学にして狂気、唯一無二の詩人。

  • zirou1984

    1977年に77歳のボルヘスが語った、7つの主題についての講演録。圧倒的な知性と芳醇な感性が、丁寧な口調から滲み出ているその語り口がまずは心地よい。神曲や千一夜物語の楽しみ方を解説し、仏教やカバラといった非キリスト教を紹介しつつ悪夢や詩、盲目について語るそれは主題が相互に絡み合い、ボルヘスという一つの書物を形成する。書痴とは即ち書知の快楽を求める者を指すのだと言わんばかりに、晩年の肯定感に満ちた姿は何より魅力的である。ちなみに、彼の仏教観は鈴木大拙氏の言う「即非の論理」をかなり正確に理解したものだと思う。

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