ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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ボルヘス・エッセイ集 平凡社ライブラリー

ホルヘ・ルイス・ボルヘス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582767971
ISBN 10 : 4582767974
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現実について、時間について、永遠について、物語について、翻訳について、文学史について…ホメロス、セルバンテス、フロベール、カフカについて、三つのエッセイ集から集められた二〇編。読者は、特別な角度から主題に接近するその意想外な道行に、おそるべき該博な知識によって次々に同意を迫られるそのスピードに、戸惑い、呆然とし、めまいがし、そして深い愉楽を獲得する。ボルヘスを読む喜びの結晶。

目次 : 論議―一九三二年(現実の措定/ 物語の技法と魔術/ ホメロスの翻訳/ フロベールと模範的な運命)/ 永遠の歴史―一九三六年(永遠の歴史)/ 続・審問―一九五二年(城壁と書物/ パスカルの球体/ コールリッジの花/ 『キホーテ』の部分的魔術 ほか)

【著者紹介】
ホルヘ・ルイス・ボルヘス : 1899‐1986。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに生まれる。父方の祖母がイギリス人だったことから英語とスペイン語双方を母語として幼少期を送る。少年時代、家族とともに一時ヨーロッパに移住し、そこでフランス語、ドイツ語、ラテン語を習得する。帰国後、詩人として出発するが、その後、独自の幻想性をたたえた短篇や、驚異の記憶力と該博な知識に基づく特異なエッセイを発表する

木村榮一 : 1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学卒業。神戸市外国語大学教授を経て、現在同大学名誉教授。専攻、スペイン語圏の文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 34

    イェイツの「ビザンティウムへの船出」で黄金の枝にとまっているのは、キーツのナイチンゲールではないのか?

  • 拓也 ◆mOrYeBoQbw

    エッセイ集。『議論』『永遠の歴史』『続・審問』収録。ボルヘスは生涯で数少ないテーマ〜作品を繰り返し反復して用いた作家ですが、小説『伝奇集』『砂の本』詩集『創造者』など、作品は寧ろあらゆる創作のパターンを網羅する多種多様な集合体に見えたりします。ボルヘスの書くエッセイは、彼の創作物の複雑な絡み合いを紐解く鍵にもなり、逆に読み方次第では、その奥の更なる謎を導き出せる、いわば『不親切なボルヘス攻略本』だと思って私は読んでいます(・ω・)ノシ

  • 吟遊

    言葉の図書館へどうぞ…ボルヘス、プラトン好きなんですねえ。

  • zumi

    めくるめく奇想のカレイドスコープーー現代作家が雑誌に掲載したりするエッセイとは格が違う、恐るべき博識でもって書かれたエッセイ。博識すぎて、僕はよくわかりませんでした。名言多し!「それに集中することは興味ないことを無視することに他ならない」「人間の時間は、過去・現在・未来の三つの同時性の中に存在し、単純な永遠はあり得ない」「書物とは読書との間で交わされる、無限の対話である」「わたしは不幸にしてボルヘスである」 翻訳に興味がある場合は、ベンヤミン「翻訳者の使命」と併せて本書収録の「ホメロスの翻訳」は必読!

  • roughfractus02

    図書館となった人は文字をネットワークに変える。書物を「ひとつの関係、無数の関係の軸」に変える彼は、膨大なデータをパターン化し、別様に繋ぎ合わせ、非時間化する。彼は書物に根付く線状的時間だけでなく、書物に虚構を閉じ込めて生きた世界を現実と呼ぶ読者の習慣にも対立する。彼=ネットワークは、書物から言葉を、文字から情報を解放することに力を注ぐ。本書に記された無限や永遠は虚構と現実を区別する読者の認識に危機をもたらし、非歴史のネットワークに投げ入れるだろう。彼はそれを「文学」と呼ぶが、それは虚構とは一切関係がない。

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