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オデュッセイア 西洋古典叢書

ホメロス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814004225
ISBN 10 : 4814004222
Format
Books
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

二〇年の艱苦の末、ついに帰還を果たす英雄の冒険譚。

目次 : 第1歌/ 第2歌/ 第3歌/ 第4歌/ 第5歌/ 第6歌/ 第7歌/ 第8歌/ 第9歌/ 第10歌〔ほか〕

【著者紹介】
中務哲郎 : 京都大学名誉教授。1947年大阪市生まれ。1975年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都産業大学助教授、京都大学教授を経て2010年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    この本と「イリアス」は若い頃に読んだということとあらすじだけは忘れないのですが細かい内容はすっかり霧の彼方です。むかしはわからないなりにエネルギーで読んでしまったという気がしますが今回読んでみてこの本は非常に読みやすい気がしました。散文詩の様ではなくきちんとした文章で読んでいてすんなり頭に入ってきます。また注が後ろにまとめてあるのではなく同じページの下段にあるので途切れる感じもしないのでいいと思いました。

  • ポテンヒット

    始まりはオデュッセウスの息子テレマコスの話から。トロイア戦争から帰ってこない父。家には母に求婚する輩が押しかけ、財産を飲み食いで浪費してゆく。忸怩たる思いのテレマコスに女神アテナが勇気を奮い立たせ、父の行方を確かめる旅に誘う…。冒険の始まりにわくわくする。煌びやかで残酷で、人間と神が共生する世界。色んな小説や映画のシーンを彷彿させる。ホメロスの時代と現在が長い時を経て繋がっていると実感。辞書並の厚さだけど(重さ924g)とても読みやすく、各歌の概要や注釈、関連地図など丁寧な作りで良心的な価格だと思う。

  • roughfractus02

    神と人間が入り混じり世界を混乱に陥れたトロイア戦争後には、人間の歴史ではなく物語が生まれる。アリストテレス『詩学』が「はじめ-中間-終わり」の劇的構造を認めた本書は散文寄りに邦訳されてきた。本巻は原文の呪文のように反復する定型句的な繰り返しを邦訳し、吟遊詩人と聴衆との間に生じる声の時空を意味に対応する文字の時空に重ねて、読者の記憶の時空を多元化する。さらにポセイドンの怒りによるオデュッセウスの苦難とその狡知による帰還の物語は、詩人の舌を借りたムーサが語り、物語内で主人公が自らの物語を語ることで多層化する。

  • 鏡裕之

    高校生の時に、呉先生の翻訳を読んだ。あれから36年ぶり(?)に『オデュッセウス』を読破。1日で読み切った。表記のスタイルが散文ではなく韻文なので、視覚的にも読みやすい。注も豊富で写真つきの注もあり、これまた見やすい。インターフェース的にはとてもよいデザイン。注にはギリシア語表記もあるが、ちゃんと読み仮名を振ってくれている。ギリシア文字で表記する時って、ほとんどの場合読み仮名を振ってくれないので、とても親切。岩波文庫に比べれば高いけれど、高い分の親切さは味わえる。

  • Οὖτις

    2700年程前の伝説を詩人が書いた。これを読む心躍る時間は古代を皮膚で感じる思いだった。読みやすいだけでなく、男言葉や女言葉、敬語のないギリシア語を変に大河ドラマ風に訳されていなくて気品がある。オデュッセイアは時代を経てSFにまでネタをされるほど想像力を掻き立てる物語だ。子供の頃から身近に聞かされていたら本当のことだと思い育ってしまいそう。その方が心には豊かで幸せなのかな。 さあ次は「ホメロス外典」を読もう。

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