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ISBN 10 : 4588486136
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旧ユーゴスラヴィアをめぐって、90年代から2000年代に書き留めたエッセイ5篇を収録。平和のためには、事実以上のもの、すなわち詩的なものが必要である。永遠の平和は可能である。難民や爆撃された人たちと共にある「共感」の物語。
目次 : 第九のくにからの夢想家の別れ/ ドナウ、サヴァ、モラヴァ、ドリナ川への冬の旅 あるいはセルビアに公正に/ 冬の旅への夏の補遺/ 空爆下のユーゴスラヴィアで/ ダイミエルのタブラス
【著者紹介】
ペーター・ハントケ : 1942年、オーストリアのケルンテン州グリッフェンに、ドイツ人の父とスロヴェニア系の母とのあいだに生まれた。60年代、戦後西ドイツの文学を牽引してきた「グルッペ47」を批判、『観客罵倒』『カスパー』等の斬新で前衛的な作品で注目される。その後もつねに新たな表現を模索しながら長短篇の小説、劇、詩、映画脚本等の多彩なジャンルにわたって、現在に至るまできわめて多作かつ実験的な手法で描き、現代ドイツ語圏文学の最も重要な作家の一人となった。ヴィム・ヴェンダースの映画『ベルリン・天使の詩』の脚本も書いている。90年代以降、旧ユーゴについての発言(ユーゴ解体に至る欧米諸国の対応、NATO空爆に対する抗議等)で激しい論議を巻き起こした。2019年、ノーベル文学賞を受賞した
元吉瑞枝 : 熊本県立大学名誉教授
阿部卓也 : 関西学院大学教授
服部裕 : 明星大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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