DVD Import

The Devils Of Loudun: Liebermann Janowski / Hamburg State Troyanos

Penderecki, Krzysztof (1933-2020)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
101279
Number of Discs
:
1
Aspect
:
Normal
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description

ペンデレツキ:歌劇『ルダンの悪魔』(DVD)
タティアナ・トロヤノス、ほか

名前だけは有名なペンデレツキのオペラ『ルダンの悪魔』がついにDVDで登場。といっても1969年収録のTV放送用スタジオ収録作品で、映像はカラーですが、音声はモノラル、おまけに、字幕も英語/ドイツ語/フランス語/スペイン語ということで、マニア向けの内容ではあります。
 もっとも、オペラの筋書きは、1634年にフランスのルダンで実際に起きた淫乱系悪魔憑き事件と裁判を扱ったものですし、また、肝心のペンデレツキの音楽が、グレゴリオ聖歌からトーン・クラスターまで盛りだくさんで飽きのこないものになっているので、近現代物がお好きな方には十分に楽しめるものと思われます。
 ルダンの史実に基づき、イェジ・カヴァレロヴィチが監督したポーランド映画『尼僧ヨアンナ』(1962)に刺激されたのか、ペンデレツキも、ルダンの史実を脚色したオルダス・ハクスリーの『ルダンの悪魔』を戯曲化したジョン・ホワイティングの『悪魔』を基に、自らポーランド語台本を執筆。1968年から1969年にかけて作曲し、初演は1969年6月20日にハンブルクでおこなわれています。
 つまりこのDVDは初演の頃に初演の地で収録された映像作品であり、その意味では内容に関しては非常に信頼の置けるものであると考えられます。
 この頃のハンブルク国立歌劇場は、シェルヘン指揮する『フリオーソ』で知られるようになった作曲家ロルフ・リーバーマン[1910-1999]が芸術監督を務めており、その数々の傑作上演は「リーバーマン・プロダクション」として高い評価を獲得していました。
 DVDでもこの2年前にマデルナの指揮で上演されたベルクの『ヴォツェック』は傑作としてすでによく知られていますし、その他、『マイスタージンガー』『魔笛』『フィガロ』『魔弾の射手』『ロシア皇帝と船大工』など快活な上演の貴重な記録が年代の割にはかなり良い状態で残されています(すべてカラー)。
 なお、『ルダンの悪魔』関連作品といえば、ほかに、ケン・ラッセルが監督した映画『肉体の悪魔』(1971)も有名で、そこでは音楽はピーター・マクスウェル・デイヴィス[1934- ]が担当していました。同じ頃の作品だけに比較してみるのも興味深いところです。

ペンデレツキ[1933- ]:
・歌劇『ルダンの悪魔』(エーリヒ・フリートによるドイツ語版)
 タティアナ・トロヤノス:ジャンヌ修道院長
 ツヴェトカ・アーリン:修道女クレール
 ウルスラ・ベーゼ:修道女ルイーズ
 ヘルガ・ティーメ:修道女ガブリエル
 アンドレ・ヒオルスキ:グランディエ司祭
 ベルンハルト・ラディス:バール神父
 ハンス・ゾーティン:ランジエ神父
 ホルスト・ヴィルヘルム:ミニョン神父
 エルンスト・ヴィーマン:アンブローズ神父
 カール=ハインツ・ゲルデスマン:ジャン・ダルマニャック市長
 ロルフ・マメーロ:ギヨーム・ド・セリセ判事
 クルト・マルシュナー:化学者アダム
 ハインツ・ブランケンブルク:外科医マヌリ
 インゲボルク・クルーガー:フィリップ・トランカン
 エリーザベト・シュタイナー:若い未亡人ニノン、他
 ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
 マレク・ヤノフスキ(指揮)
 映像監督:ヨアヒム・ヘス
 芸術監督:ロルフ・リーバーマン

 収録時間:108分
 画面:カラー、4:3
 音声:Dolby Digital Mono
 字幕:英語/ドイツ語/フランス語/スペイン語
 NTSC
 Region All  

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ハクスリーの原作、ケン・ラッセルの映画も...

投稿日:2007/05/26 (土)

ハクスリーの原作、ケン・ラッセルの映画も知ってるし、この映像のサウンドトラックと思われる録音(フィリップス、ただしステレオ)も持っているので興味津々のDVDだったが、リーバーマン時代に製作された一連のオペラ映画と同じくセットでの収録で、しっかりした作りに感激。性的な描写はさほど過激ではないし、修道院長の身体的不具も、そう言われてみればやっと気づく程度だが、残酷な拷問シーンは強烈。ヒオルスキ、トロヤノスともに体当たりの熱演だ。いま聴くとホラー映画の劇伴みたいだが、まだ「前衛」してた頃のペンデレツキの音楽も良い

村井 翔 さん | 名古屋 | 不明

1

Recommend Items