CD 輸入盤

ヴァイオリン協奏曲(室内アンサンブル版)、ほか ラーデマッハー、リノス・アンサンブル

ベルク(1885-1935)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
C5135
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ベルク:ヴァイオリン協奏曲、ほか
室内アンサンブル編曲集
ヴィンフリート・ラーデマッハー(Vn)
リノス・アンサンブル


ベルクのヴァイオリン協奏曲に室内アンサンブル編曲版の登場。編曲者は1956年ハノーファー生まれの作曲家で編曲家のアンドレアス・N・タルクマン。組み合わせは、同じくベルクの『アルテンベルク歌曲集』とマーラーの『亡き子を偲ぶ歌』の室内アンサンブル伴奏版です。

【シェーンベルクの精神を尊重】
ベルクのヴァイオリン協奏曲は、二管編成の拡大型といった規模の編成のために作曲されていますが、タルクマンはこれをハルモニウムやピアノを含む室内アンサンブル用に編曲しています。この、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、トランペット各1本に、弦楽五重奏、ティンパニ、大太鼓、ゴング、トライアングル、小太鼓、タムタムといった楽器編成は、シェーンベルクが1918年11月に設立したサロン・コンサート「私的演奏協会」のための一連の編曲作品にも通じるもので、タルクマンによるシェーンベルクへのオマージュともいうべき内容となっています。
 組み合わせの『アルテンベルク歌曲集』も同様にハルモニウムなどを含む編成で、編曲者のオランダの作曲家、ディデリク・ワーヘナール[1946- ]は、「私的演奏協会」のためのアンサンブルを意識しているようです。
 さらに、マーラーの『亡き子を偲ぶ歌』でも、ドイツの作曲家、ライナー・リーン[1941- ]が同様の演奏スタイルによって編曲(すでに別録音も存在)。このライナー・リーンによる編曲には、ほかに『大地の歌』があり、すでに定番といえるほどの人気も得ていました。

【私的演奏協会】
批評家を嫌い、自分の思い通りのコンサートを開きたかったシェーンベルクが、第一次世界大戦休戦協定の結ばれた1918年11月に設立したサロン・コンサートともいうべき「私的演奏協会」。目的は当時最先端の作品を中心に紹介して、文化的教育的な名目のもとに収益も得るというものでした。
 とりあげられた作品は、マーラー、ベルク、ヴェーベルン、シェーンベルク、シュミット、リヒャルト・シュトラウス、ドビッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、シマノフスキなど実に多彩で、3年間に計117回のコンサートが開かれています。
 その後、戦後の不況もあり、財政状況が大きく悪化していた「私的演奏協会」は、1921年の暮れには解散に追い込まれ、シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンなど協会を支えた人々も、それぞれの作曲の道に戻ります。
 しかし、そこで残された数々の編曲楽譜は、現在も多くとりあげられ、また、このアルバムのように、その精神を汲むものが現れては聴き手を楽しませてもいます。

【リノス・アンサンブル】
マーラーの交響曲第4番、ブルックナーの交響曲第7番、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲といった「私的演奏協会」ゆかりの編曲アルバムで高く評価されてきた「リノス・アンサンブル」は、1977年にオーボエ奏者のクラウス・ベッカーによって設立された室内アンサンブル。ドイツの音楽大学の教授やオーケストラの首席奏者たちによって構成されています。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:亡き子を偲ぶ歌 [23:27]
・ベルク:ヴァイオリン協奏曲 [25:45]
・ベルク:アルテンベルク歌曲集 [11:35]

 ヴィンフリート・ラーデマッハー(ヴァイオリン)
 マーロン・エックシュタイン(メゾソプラノ)
 リノス・アンサンブル

収録曲   

ユーザーレビュー

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マーラーは好きでもウィーン楽派は苦手で、...

投稿日:2013/07/05 (金)

マーラーは好きでもウィーン楽派は苦手で、バイオリン協奏曲は好きなので、今まで色々なバイオリニストでベルクの協奏曲にチャレンジしてきました…がことごとく失敗。どうにも音楽として感じられず諦めかけておりましたが、本アルバムで初めてわかったというか、音楽として聴くことができました。聴いていて胸が苦しく哀しさが伝わってきました。linos Ensembleの録音はどれも良いですね。今後マーラー大地の歌(!)やレーガー、ベルクより苦手なシェーンベルクの室内交響曲等もリリース予定の様で非常に期待大です。

論より感覚 さん | 東京都 | 不明

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“アルバン・マリア・ヨハネス・ベルク[1885-1935]は、新ウィーン楽派の一員として、シェーンベルク、ヴェーベルンと共に活躍したオーストリアの作曲家。師のシェーンベルクのもと、ヴェーベルンが未来を志向したと言われるのに対し、ベルクは過去と密接に繋がって、無調や十二音の作品でさえ後期ロマン派的で濃密な気配を感じさせたのがポイント。 裕福な商人の家庭に生まれたベルクは、最初、文学や演劇に関心を持っ

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