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ゆりかごになりたい、とヤナギは言った

ベッテ・ウェステラ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784759822779
ISBN 10 : 4759822771
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大きくなったらナラはたんすになりたい。ブナはおもちゃがいい。カバノキは赤ちゃんのベッド。ベッドじゃなければ、子どものいす。「ヤナギはどう?なにになりたい?」風にしなうじぶんの枝をみつめていたヤナギはそのままそっとつぶやいた。「ゆりかご」。

【著者紹介】
ベッテ・ウェステラ : オランダの児童書作家。小学校の教師を経て大学で心理学を学び、物語や詩の創作、作詞などを本格的に開始。2015年と2020年には、子ども向けの詩集『Doodgewoon』『Uit elkaar』でオランダ語の優れた児童書に与えられる「金の石筆賞」と児童文学評論家が選ぶ「ワウテルチェ・ピーテルセ賞」を受賞した。日本語で読めるものとして『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社、第50回産経児童出版文化賞大賞受賞作)、『ぼくとバブーン』(ソニーマガジンズ)などがある

ヘンリエッテ・ブーレンダンス : オランダの木版画作家。ハーグ王立美術アカデミーを修了したのち、教員養成学校に通う。現在は自宅に構えたアトリエで、自然や動物をモチーフにした作品や絵本の制作に取り組む。本書と同じくベッテ・ウェステラと共作した『Aap Beer Zebra』は2017年の「ワウテルチェ・ピーテルセ賞」の候補となった。文と絵の両方を手がけた『Nul is een raar getal』は2014年のIBBY(国際児童図書評議会)児童書リストにオランダを代表するイラストレーション作品として推薦されている

塩〓香織 : 翻訳・通訳者。オランダ語・英語・ドイツ語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    絵本。木版画が素朴でいい味を出している▽様々な木々のおしゃべり。ナラはタンスになりたい。ブナはおもちゃ、カバノキは赤ちゃんのベッド、ヤナギはゆりかごになりたいという。ポプラはスプーンとクツ、トウヒとカエデはバイオリンになりたい。シダレヤナギは朽ちるという。トリネコは家のほねぐみ、トチノキはまたトチノキになる。やがて木こりがやってきて木を切る▽巻末にそれぞれの木の特性などが書かれている。見返しの木目がとてもすてき。2023.2刊

  • ベーグルグル (感想、本登録のみ)

    10本の木(ナラ、ブナ、カバノキ、カエデ、トネリコ、ポプラ、ヤナギ、シダレヤナギ、トチノキ、トウヒ)が将来何になりたいか話し合う。なりたいものは木工加工品だけど、木々が成長し朽ち果てる事で自然が成り立っている事を改めて感じる。DIYしていて思うのは、木工品は何度も作り変えられる所がいい。

  • ヒラP@ehon.gohon

    様々な木々が、自分たちは切られたら何になりたいか語りあっています。 それは実際に色々なものの素材になる木々の特性であって、穏やかな語りの中に学びがありました。 この絵本、何よりも木版画で、やさしくお話を包み込んでいるのが素敵に感じます。 それぞれの木々が伐採されたり朽ちたりして、林がなくなっていくことに寂しさを感じましたが、ちゃんと次世代が育っていくところまで紹介されていて、ホッとしました。

  • anne@灯れ松明の火

    新着棚で。 ヘンリエッテ・ブーレンダンスさんの美しい版画に惹かれて。10本の木が将来の夢を伝え合う。箪笥、ゆりかご、そして、シダレヤナギは……。主人公は木だけれど、人の比喩でもあるのだろうかと考える。人生について、ふと考え、私はどう生きるといいのだろうか、と。シダレヤナギの言葉にはハッとさせられ、その潔さに、ちょっと唸ってしまう。でも、だからこそ、その上に、さまざまな自然が生かされているのだなとも。巻末には木の特徴と、その木からどのようなものが作られているかを解説したページもある。 訳は塩ア香織さん。

  • Cinejazz

    「ねえ、大きくなったら、になりたい?」・・・夢見る木々のお喋りに、そっと耳を傾けてみると・・・ ポプラは、木靴や合板に。ヤナギは、揺り籠や玩具に。ナラは、箪笥に。 ブナは、積木に。 ポプラは、スプーンに。カエデは、バイオリンに生まれ変わるって…。 「伐採されるなんて。そんなの、まっぴら御免だね❢」と、トネリコ。「伐採って、どういうこと?」「木を切り倒すってことさ」 「朽ちるってのは?」・・・<Iランダの児童文学作家と木版画作家の合作による、自然と人とのなりわいを夢想した大人の絵本。

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