ヘンリー・ジェンキンズ

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Books

コンヴァージェンス・カルチャー ファンとメディアがつくる参加型文化

ヘンリー・ジェンキンズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794972484
ISBN 10 : 4794972482
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『サバイバー』、『アメリカン・アイドル』、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』、『ハリー・ポッター』…世界的ヒットを記録したエンターテインメントは、多くのファンたちが積極的に参加することで熱狂の渦が生まれた。映画やアニメ、ゲーム、コミックなど多岐にわたるメディア・プラットフォームのもとに、ポップカルチャーのファンたちは集まり、コミュニティをつくる。そこは新しい知識が生み出され、主体的な参加が促される創造的な場である。メディア研究の第一人者が、“コンヴァージェンス”の理論を用いてトランスメディアの複雑な関係を読みとく名著。ファンと産業界が衝突しながらも、ともに切りひらいてきた豊かな物語世界の軌跡をたどり、参加型文化にこれからの市民社会を築く可能性を見出す。

目次 : イントロダクション 「コンヴァージェンスの祭壇で祈ろう」―メディアの変容を理解するための新しいパラダイム/ 第1章 『サバイバー』のネタバレ―知識コミュニティの解剖学/ 第2章 『アメリカン・アイドル』を買うこと―私たちはリアリティ番組でどのように売られるか/ 第3章 折り紙ユニコーンを探して―『マトリックス』とトランスメディアのストーリーテリング/ 第4章 クエンティン・タランティーノの『スター・ウォーズ』?―草の根の創造性とメディア産業の出会い/ 第5章 どうしてヘザーは書けるのか―メディアリテラシーとハリー・ポッター戦争/ 第6章 民主主義のためのフォトショップ―政治とポップカルチャーの新しい関係/ 結論 テレビを民主化する?―参加の政治学/ あとがき YouTube時代の政治を振り返る

【著者紹介】
ヘンリー・ジェンキンズ : 南カリフォルニア大学教授。コミュニケーション&ジャーナリズム研究科、映画芸術研究科、ならびに教育研究科で、デジタル時代の参加型文化やファンダム、若者教育などを教えている。同校着任以前はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて比較メディア研究プログラムを立ち上げ、ディレクターを長らく務めた

渡部宏樹 : 筑波大学人文社会系助教、エジプト日本科学技術大学客員助教

北村紗衣 : 武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授

阿部康人 : 駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ぷほは

    2006年原著刊行なので、カルスタの議論と共に同時代のロマン主義的シニシズム、趣味縁、一般意志2.0、フラットカルチャー、カーニヴァル化などのキーワードを想起しながら読むことができる。こうした同時代の英米圏を比較することで国内の動向の異同もよりよく理解できる。この本が2021年に翻訳刊行されたことは見た目以上の理由がある気がしている。Y2Kファッションが流行りリアリティ番組で自殺者が出て、コロナ禍でサブスク動画を延々自宅で見たりzoom会議をしたりするしかなかった我々の現在もまた、この議論の延長戦なのだ。

  • medihen

    90年代の米国ファンダム文化研究の延長としてインターネット時代初期のファン参加型コミニュティの実相を渉猟し、メディアとファンの関係変化の様相を報告。主に取り上げられているコンテンツ=コミュニティは、『サバイバー』『アメリカン・アイドル』『マトリックス』『スターウォーズ』『ハリー・ポッター』だが、コラムも含めると『ツイン・ピークス』『ブレア・ウィッチ』からポケモン、マーベル/DCマンガヴァース、北米におけるアニメ紹介のファンサブ活動や日本のコミケまで、思い当たるファン参加型のトピックが一通り押さえられている

  • 富士さん

    生産者と消費者が相互作用しながら市場を作っていくということに新しさはまったくない。同様の事例は日本でも古くから紹介され、オタク論やブランド研究、聖地巡礼などでも同様の理論が提示されています。でも、本書はとても斬新なのです。事例を丹念に紹介し、幅広く結びつけることによって、抽象的なメディア論でありながら当事者目線で、預言や説教に堕す事を防いでいます。本書を読むと、なぜ日本でこのような魅力的な議論が生まれなかったのかと残念に思います。それは対象とする社会の違いではなく、メディア研究の水準の問題なのでしょう。

  • Jey.P.

    ファンの参加型文化を解説した本 サバイバー・アメリカンアイドル・マトリックス・スターウォーズ・ハリーポッター・政治 原書2006年 訳者あとがきにあるようにもっと早く訳されてば…という感じ 今となっては経験的に理解している話が多く、エピソードの紹介が中心なので物足りない感 政治に関する話は、ここからさらに進んだ結果を見るとやはりかなり楽観的だった ネタバレや作品の解読も、行くところまで行ったのが現実世界の「ネタバレ」の陰謀論かもしれない メディアの新旧交代ではなく融合という観点は大事にしたい

  • Go Extreme

    イントロダクション:コンヴァージェンスの祭壇で祈ろう サバイバーのネタバレ─知識コミュニティの解剖学 アメリカン・アイドルを買うこと─リアリティ番組でどのように売られるか 折り紙ユニコーンを探して─マトリックスとトランスメディアのストーリーテリング クエンティン・タランティーノのスター・ウォーズ─草の根の創造性とメディア産業の出会い どうしてヘザーは書けるのか─メディアリテラシーとハリー・ポッター戦争 民主主義のためのフォトショップ─政治とポップカルチャーの新しい関係 テレビを民主化する─参加の政治学

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