北ドイツのルネサンス音楽
第3集:モーリッツ(ヘッセン=カッセル方伯):宗教&世俗作品集
神聖ローマ帝国の領邦国家であった「ヘッセン=カッセル方伯領」。1567年ヘッセン方伯フィリップ1世の死に伴う分割相続によって成立し、1592年に孫であるモーリッツがここを統治しました。15歳で教師に感銘を与えたというほど教養深かった彼は、音楽や科学に幅広い関心を持つインテリジェントな支配者であり、ハインリヒ・シュッツとジョン・ダウランドの後援者でもあったということです。彼自身の作風は、フランドル楽派の影響やイタリア、ドイツなどの様々な影響を受けたものであり、当時の音楽の隆盛をダイレクトに反映した興味深いものでもあります。
演奏はいつものようにブレーメン・ヴェーザー・ルネサンスとコルデスによるもの。知られざる音楽の泉をとことん堪能させてくれること間違いありません。(cpo)
【収録情報】
ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:
・深き淵より
・主に 望みいだけば
・来たれ、精霊よ
・我は盲目である
・風に揺れる
・羊の毛のように
・カンターテ・ドミノ
・3人の弟子
・虚偽の気持ち
・アンドリューはただの漁師
・さあ、われらは歓喜しよう
・高きところにおわす神
・栄光とともにほめたたえよ
・われらが父よ
・良きこと、甘きこと
・エリザベッタ・ダッシア嬢のためのパヴァーヌ
・ウナ・カンディダ・セルバ
・バレ(リュート・ソロ)
・ベネデット・シアジョルノ
・マニンコニアのパヴァーヌ
・セル・ペンシエール・ケ・ミ・ストルッジェ
・ランドグラーヴェ・アルマン(リュート・ソロ)
・なぜ、愛の顔?
・イ調のフーガ
・愛はあなたと私に驚きを
・クーラント・ド・マッド(リュート・ソロ)
・アヴェントゥローソ・シ・ピウ・ダルトロ・テレンノ
・パドヴァデルの行進:ガスパル・ヴィデマルチェロ
・ソプラデットのガリアルダ
・主を賛美する
ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンス
マンフレード・コルデス(指揮)
録音時期:2010年10月、11月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)