Books

エヴァンズ家の娘 ハヤカワ・ミステリ

ヘザー・ヤング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150019297
ISBN 10 : 4150019290
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ジャスティーン・エヴァンズは恋人との暮らしに耐えかねて、娘を連れて逃げ出した。彼女たちが移り住んだのは亡き大叔母ルーシーが遺した湖畔の別荘。大叔母は六十四年前に妹の失踪と父親の自殺が相次いで以来、ずっとこの湖畔に留まっていたという。死者たちが影を落とす家でのジャスティーンの生活は娘との確執や母親の訪問によって次第に息苦しいものになっていく…。ルーシーが書き記した過去の事件の一部始終と、現在のジャスティーンの葛藤。二つの物語によって明かされる悲しみに満ちた家族の秘密とは?

【著者紹介】
ヘザー・ヤング : 2016年に「エヴァンズ家の娘」でデビュー。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補となり、ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞を受賞した。サンフランシスコ在住

宇佐川晶子 : 立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ

    ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞受賞&MWA賞最優秀新人賞候補作 であるということ。訳者が『ウルフホール』などを訳しておられること。このふたつから手に取ったのだが、読んだ甲斐が有ったかと言えば難しい。いなくなった少女のことやその背景は、ありがちと言えばまさにそうで、それを理由にした作品は沢山あるのだから、もう少し何かがないと、図書館で順番待ちをせずに買ってでも読んで、というふうにはすすめられない。

  • yumiko

    K・モートン「湖畔荘」と重なる部分を感じながら読んだけれど、どちらが好みかと問われたら私はこちらを選ぶ。過去を振り返る老女の手記と、現代を生きるシングルマザーの物語。ありがちと言えばありがちなのに、それぞれに流れる不穏な空気が気にかかり先を読まされる。無垢なる者へと向けられる、虐げられた心の嫉妬と怒り。それらが生む悲劇。歪んだ愛情に苦しむ子供達の作品を多く見るが、それだけ広く深く潜む問題ということなのだろう。邦題と異なる原題が気になっていた。読み終えた今、切なく悲しく、どうにもこれしかない題名だと思う。

  • 星落秋風五丈原

    これは邦題がいいですね。文字通り3代にわたるエヴァンズ家の娘の物語なので。原題はThe Lost Girlsと複数だが、実際の事件で失踪した少女は一人だ。だからこの場合の“Lost”は「いなくなった」ことだけを指しているのではなく、「何かを失い」「途方に暮れた」少女たちを指す。では一体何を失ったのか。物語は現在のジャスティーンと大叔母ルーシーの、二つの時代を並行して進む。ジャスティーンが日記を見つけるのはかなり後になるのに、日記の内容がかなり早くから明かされているのは、他に読んだ人物がいたからだ。

  • 本木英朗

    アメリカの現役女流ミステリ作家のひとりである、ヘザー・ヤングのデビュー作である。ジャスティーン・エヴァンズは恋人との暮らしに耐えかねて、娘を連れて逃げ出した。彼女たちが移り住んだのは亡き大叔母ルーシーが遺した湖畔の別荘。大叔母は64年前に妹の失踪と父親の自殺が相次いで以来、ずっとこの湖畔に留まってったという。死者たちが影を落とす家でのジャスティーンの生活は、娘との確執や母親の訪問によって次第に息苦しいものになっていく……という話だ。いやはや、凄かった!の一言である。またいつか読もうと思う。

  • アプネア

    子供の失踪、悲劇に覆われた湖畔の家で過去と現在が交錯する。あれ?どっかで読んだことが…静謐な描写で淡々と物語は紡がれる。表面上、取り繕われた家族・共同体の人間関係。その欺瞞に満ちた平穏がジワジワと真の歪さ、醜さを露わにしていく。エヴァンズ家の女達には世代に渡り、その底流にある思いがある。それは「ここではない何処か」という現状に対する強烈な嫌悪だ。なりたい自分を選ぶといったポジティブなものなんかじゃなく、受身寄りの情動的なもので、切羽詰まった閉塞感が伝わってくる。贖罪の物語だが、読後感は思った程重くない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items