プーランク：２台のピアノのための協奏曲、オーバード、レーガー：ピアノ五重奏曲第２番　リヒテル、レオンスカヤ、マジ＆ラトヴィア響、他

『リヒテル第16集／プーランク＆レーガー』
貴重なプログラムによるライヴ演奏
リヒテルの弾くプーランクとレーガー

リヒテル16集はそれぞれ時期の異なるライヴ演奏で、プーランクとレーガーというめずらしい演目を収めています。Live Classicsよりリリースされていたレオンスカヤとの協奏曲は、この年の6月いっぱいマジと帯同して行ったフランス・ツアーのときのもの。プーランクのほか、サン＝サーンスの第2番と第5番、ガーシュウィンのヘ調の協奏曲などを取り上げています。
　また、前月のオールドバラからハンガリー・ツアーに向かう途中でトゥールに立ち寄った際の『オーバード』は、過去にいくつかのレーベルで出ていました。リヒテルのプーランクはともに、軽妙で洒脱なノリがプロコフィエフの演奏あたりにも通じるものがあり、痛快といっていいほどに曲想にマッチしています。
　一転して、室内楽での共演の多かった名門ボロディン・カルテットとのレーガーは、濃厚な音の溶け合いがみごと。レーガーがミュンヘンに居を構えてまもなく書かれた充実期の作品で、その名手ぶりがピアノ・パートの卓越した筆致にも顕れているため、リヒテル絶頂期の見せ場もふんだんです。（キングインターナショナル）

�@プーランク：2台のピアノのための協奏曲ニ短調FP.61
�Aプーランク：ピアノと18楽器のための協奏舞踏曲『オーバード』FP.51
�Bレーガー：ピアノ五重奏曲第2番ハ短調Op.64
　スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）
　�@エリーザベト・レオンスカヤ（ピアノ）
　�@ペテル・マジ（指揮）ラトヴィア交響楽団
　�Aジャン＝フランソワ・パイヤール（指揮）パイヤール室内管弦楽団
　�Bボロディン四重奏団

　録音：�@1993年6月26日　�A1965年7月3日、以上フランス、トゥール（ライヴ）
　�B1960年5月28日、レニングラード（ライヴ）