Blu-ray Disc 輸入盤

『カルメル会修道女の対話』全曲 チェルニャコフ演出、ナガノ&バイエルン国立歌劇場、グリットン、イソコスキ、他(2010 ステレオ)

プーランク(1899-1963)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BAC461
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明

鬼才チェルニャコフの衝撃、再び!
賛否両論となったミュンヘンでの『カルメル会修道女の対話』Blu-Rayに!


今や人気オペラ演出家の筆頭格に位置づけられる、ロシア出身のディミトリ・チェルニャコフ、そのチェルニャコフが2010年3月にバイエルン国立歌劇場で手がけたプーランクの大傑作『カルメル会修道女の対話』が映像になりました。チェルニャコフなので、舞台は当然現代。ごくありふれた服を着た女性たちが集うのは教会ではなく、宗教活動の拠点としている木造の小屋(ハウス)。この小屋は、広い舞台の上を、まるで漂流するように移動します。しかし彼女たちは世間からカルトとみなされ、やがて警察に追い込まれていきます。チェルニャコフは、このオペラがフランス革命や修道院という舞台設定によってしばしば「時代物」になってしまっていることから、歴史性を一掃し、信仰に生きようと集団生活をする女性たちが、大きな社会の軋みによって死に直面させられる様を、非常に生々しく描いています。しかも、本来全員がギロチンで斬首される強烈な幕切れに、チェルニャコフはもう一捻り入れており、その扱いを巡ってかなりの賛否両論が巻き起こりました。
 歌手では、要のブランシュを歌うスーザン・グリットンの熱唱が絶賛を浴びました。また、リドワーヌのソイレ・イソコスキ、侯爵のアラン・ヴェルヌらベテラン、そしてバイエルン国立歌劇場を拠点としている実力派の歌手たちによって、歌、演技ともたいへんにまとまりが出来上がっています。音楽監督ナガノの指揮は、プーランクの繊細さを大事にしつつ、胸を締め付けられるような悲痛の表現にも長けた優れたものです。
 度々の上演によって日本でもその真価が広く認められるようになった『カルメル会修道女の対話』、そこにさらに新たな切り口を開いたこの舞台を、鮮明映像でお楽しみいただけます。ことにBlu-Rayは目の覚めるような画質です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・プーランク:歌劇『カルメル会修道女の対話』全曲

 スーザン・グリットン(S ブランシュ・ド・ラ・フォルス)
 エーレヌ・ギルメット(S コンスタンス)
 シルヴィー・ブリュネ(Ms クロワシー夫人)
 スサネ・レースマーク(Ms マリー)
 ソイレ・イソコスキ(S リドワーヌ)
 アラン・ヴェルヌ(Bs ド・ラ・フォルス侯爵)
 ベルナール・リヒター(T 騎士ド・ラ・フォルス)
 ハイケ・グレッツィンガー(Ms ジャンヌ)
 アナイク・モレル(S マティルド)、ほか
 バイエルン国立歌劇場合唱団
 バイエルン国立管弦楽団
 ケント・ナガノ(指揮)
 演出:ディミトリ・チェルニャコフ
 衣装:エレナ・ザイチェヴァ

 収録時期:2010年3月
 収録場所:ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場(ライヴ)

 収録時間:152分
 画面:カラー、16:9、HD
 音声:LPCM2.0、DTS-HD Master Audio 5.1
 字幕:仏英独西
 Region All

ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

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ハンブルクでの上演もレーンホフ演出にして...

投稿日:2011/08/08 (月)

ハンブルクでの上演もレーンホフ演出にしては珍しくコンセプトにブレがなく、見応えあるものだったが、こちらは指揮・演出の水準がさらに高い。演出は舞台を現代に移し、十字架すら登場しないという宗教色を排したものだが、社会から弾圧されるカルトな小集団の物語として普遍化できることを鮮やかに証明してみせた。したがってエンディングもギロチン処刑ではなく、ブランシュも死ぬために戻ってくるわけではないのだが、実に感動的かつ悲劇的な幕切れになっていて、演出家のアイデアの勝利を強く印象づける。ケント・ナガノの指揮はロマン派の音楽ではロマンティックなふくらみの乏しさを不満に感じることが多いが、ここでは彼の得意とするブルックナーの交響曲のように禁欲的でシャープな音楽が作られていて、見事にハマリ。歌手陣は(フランス語圏以外での上演ではやはり難しい課題である)フランス語発音には課題を残すものの、主役スーザン・グリットンの憑かれたような熱演以下、特に演技の巧さは大いに評価すべきだろう。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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