DVD 輸入盤

『ボエーム』全曲 ヘアハイム演出、イェンセン&ノルウェー国立歌劇場、トーレ、ソルベルグ、他(2012 ステレオ)(日本語字幕付)

プッチーニ (1858-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2110728
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


ノルウェー国立オペラ/プッチーニ:『ボエーム』

舞台は1830年頃のパリの学生街。その日暮らしの4人のボヘミアンたち〜詩人ロドルフォ、画家マルチェッロ、音楽家ショナール、哲学者コッリーネの友情と、同じアパートに住むお針子ミミとロドルフォの愛とその別れ・・・。アンリ・ミュルジェールの小説「ボヘミアン生活の情景」を原作とし、台本作成に当たっては作曲家自身の注文が数多く盛り込まれ、プッチーニの作品の中でもとりわけ高い人気を誇る永遠の青春群像オペラです。
 鬼才ヘアハイムの演出によるこの上演は、舞台を現代の病院の集中治療室に置き換え、オペラの開幕と同時に患者のミミが息を引き取るとるという驚くべき設定です。恋人ミミの死を受け入れることができないロドルフォはその場で過去の記憶の中に逃避、ミミとの出会いから別れ、そして彼女の死までを幻想の中で追体験するプロセスを経てようやく恋人の死を受け入れます。
 ノルウェー出身の指揮者アイヴィン・グッルベルグ・イェンセンのタクトに導かれたプッチーニの情感豊かな音楽に乗って迫真の歌唱を繰り広げるロドルフォ役のディエゴ・トーレ、伸びやかな美声で幻想のミミを歌い上げるマリータ・ソルベルグ、そして友人のボヘミアンたち(本演出では医師や看護師に擬せられています)に配された実力派の歌手陣の演技歌唱が見事です。とりわけ死神の化身として物語の複数の脇役を演ずるスワイン・エリク・サグブローテンの演技が強い印象を残します。
 2013年にリリースされた「Electric Picture」盤(EPC01)に、日本語字幕を付けてのレーベル移行盤です。(輸入元情報)


【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『ボエーム』全曲


 ロドルフォ…ディエゴ・トーレ(テノール)
 ミミ…マリータ・ソルベルグ(ソプラノ)
 マルチェッロ…ワシリー・ラデューク(バリトン)
 ムゼッタ…ジェニファー・ローリー(ソプラノ)
 コッリーネ…ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(バス)
 ショナール…エスペン・ラングヴィク(バリトン)
 ベノワ/アルチンドーロ/パルピニョール/税官吏/死神…スワイン・エリク・サグブローテン(テノール)
 ノルウェー国立歌劇場合唱団&児童合唱団(合唱指揮:ダヴィド・マイヴァルド)
 ノルウェー国立歌劇場管弦楽団
 アイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指揮)

 演出:ステファン・ヘアハイム
 舞台美術:ハイケ・シェーレ
 照明:アンデルス・ポル
 ドラマトゥルク:アレクサンダー・マイヤー=デルツェンバッハ

 収録時期:2012年1月31日、2月4日
 収録場所:ノルウェー、オスロ・オペラハウス(ライヴ)

 映像監督:スタイン=ローゲル・ブル
 収録時間:118分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
 NTSC
 Region All

 旧品番:EPC01(Electric Picture)


ユーザーレビュー

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演出に目を奪われるが、演奏がかなりハイレ...

投稿日:2019/04/13 (土)

演出に目を奪われるが、演奏がかなりハイレベルなのも特筆もの。見事なミミでありロドルフォだし、ムゼッタ以下のアンサンブルも素晴らしい。また彼らが歌手として相当うまくやっていながら、難しい演出の要求にも応えている。インタビューでムゼッタが自分はサーカスの団長みたいとユーモラスに語っていたが、いろいろな人(某脇役も含め)が出ずっぱりで意味深なことをしていて、何回か見るたびに複数の登場人物の視点に入っていけそう。オペラの読み替えは歌詞との整合性が気になるものだが、これは本当に細部にわたって別の文脈で意味を持つ場面が多くて、思わず膝を打ってしまう。日本語字幕がないのは残念だが、英語字幕で見た方がかえってイメージが広がるかもしれない。音楽そのものの力を邪魔せずに、ミミの死とロドルフォの嘆きがもっと切なくなる、そんな舞台。

notabene さん | 東京都 | 不明

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普通とちょっと違う『ボエーム』が見たいけ...

投稿日:2013/09/01 (日)

普通とちょっと違う『ボエーム』が見たいけど、単に舞台を現代に移しただけの読み替え(そう言えば2012年夏のザルツブルクでもそんなのありましたね)は御免だという人に強くお薦めしたい、素晴らしいプロダクション。いかに良くできているかを自分の目で見て実感していただきたいので、細部のネタバレは避けたいが、基本構想は解説しないわけにいくまい。この演出では冒頭シーンでミミが死んでいる。19世紀パリのボヘミアン達の物語は彼女の死を受け止められないロドルフォが逃げ込んだ妄想の世界というのが大枠。しかし、一貫して妄想が続くのではなく、ファンタジーは繰り返し繰り返しリアルに引き戻されてしまう。このあたりの配合の絶妙さは(ネーデルランド・オペラの『エウゲニ・オネーギン』でも感嘆したけど)まさしくヘアハイムの天才のあかし。ミミがかつらを取るシーンがファンタジー/リアルの転換点として繰り返し現われるが、彼女がスキンヘッドなのは抗ガン剤の副作用。つまり、彼女の命を奪う病気はもはや結核ではなく癌である。妄想、現実逃避というと後ろ向きのイメージを抱く人が多いかもしれないが、ここでのファンタジーはロドルフォが現実のミミの死を受け止め、フロイトの言う「喪の仕事」を始めるためのセラピーになっている。さらに、それはオペラという架空の物語にわれわれはどうしてこんなに惹かれるのか、そこにはどんな有用性があるのか、という問いに対する演出家からの答えでもある。『ボエーム』をこんなメタオペラにしてしまうとは、ヘアハイムのインテリジェンスには感服するしかない。他にも同一歌手が演ずる某四役の見事な使い回しなど、書きたいことは山盛りあるが、まずは見てのお楽しみ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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