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子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から

Brady Mikako

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622086031
ISBN 10 : 4622086034
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan

Content Description

地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ―在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

目次 : 1 緊縮託児所時代 2015‐2016(リッチとプアの分離保育/ パラレルワールド・ブルース/ オリバー・ツイストと市松人形/ 緊縮に唾をかけろ/ 貧者分断のエレジー ほか)/ 2 底辺託児所時代 2008‐2010(あのブランコを押すのはあなた/ フューリーより赤く/ その先にあるもの。/ ゴム手袋のヨハネ/ 小説家と底辺託児所 ほか)

【著者紹介】
ブレイディみかこ : 保育士・ライター・コラムニスト。1996年から英国・ブライトン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 修一朗

    「こどもは社会が育てる」という基本通念は実に素晴らしいのだが,10代で妊娠出産して仕事も持てない娘が生まれた子供の生活保護費を頼って生活しているのがイギリスの貧困家庭の現状だ。底辺家庭から預けられる子供たちは手ごわい。御本人も40歳まで政治に無関心の普通のおばさんだったのに同じアンダークラス託児所の保育士の仕事を2度経験し,政策の影響を目の当たりにした。ハイクラスプアやこの状態を何とかしようと奮闘するヴォランティアの存在は希望だ。説得力あってきっぱりした文章。希望はまだ捨てていないぞ。圧巻のレポートだ。

  • 遥かなる想い

    在英20余年の保育士による英国の格差と分断の情景を描く。あまり知らなかった 移民による 英国の格差の実態が 保育士の視点で語られ、興味深い。 貧困の連鎖から 生まれる新たな階級の存在は はたして 英国だけなのだろうか…そんな気にさせる作品だった。

  • 読特

    問題を抱え拠り所を失った親。その子供が行きつくところは底辺と呼ぶ託児所。保育士をしていれば、いろいろな境遇に巡り合う。労働党政権時代の手厚い保障下での託児所は、アナキストにチャヴに外国人のパラレルワールド。保守党に政権交代し福祉をカット。底辺ならぬ”緊縮託児所”となり、補助金が出る外国人だけが利用することになる。アンダークラスの英国人の子供は稀で逆に差別に遭う。そして託児所ごと閉鎖される。この変遷に対して、不遇な子供にできることは、ミクロな個別のケアとマクロな政治への参加。微力でもできることから始めたい。

  • ネギっ子gen

    【今年度一番乗りの収穫本】在英20年余の保育士ライターが地べたから放つ、渾身の一書。文体のフイット感が最高! 例えば、「嫌だ嫌だと思っていることに限って必ずしなければならなくなる。あまりにもわかり易すぎるわたしの人生って。とブルーになりながら」とか「あなたたちはダメなのよ、屑なのよ、どうしようもないのよ、とわたしは思うのよ。の、その先にあるもの。についてあのときわたしはずっと考えていた」などなど。U部構成。第T部より「人の死で幕を閉じた第U部のほうがずっと明るい」。「それは何故だろう」と著者同様に思う。⇒

  • belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

    端々に差別が垣間見れて涙も引っ込むホラーだ。上流・中間層は外国人の差別は×だが、白人貧困層への攻撃は容赦ない。移民からも差別される。緊縮のせいで今まで得ていた待遇や施しが薄くなる、政治が変わると社会が変わる、最貧困を観れば如実である。障害者(スペシャル・ニーズ)と健常者に隔てなく教育を受けさせるのは理想だが、現実は「しかるべき環境が整っていなければ致命的な結果になる。」とは真理である。あまりにフードバンクで多文化共生(ハラルやビーガン)を追求しすぎて食事が味も素っ気もなくなったのは食事だけでなさそうだ。

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