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両手にトカレフ ポプラ文庫 日本文学

Brady Mikako

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591183861
ISBN 10 : 4591183866
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

私の価値を決めるのは、私だ。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が
14歳の少女を描く、心揺さぶる物語。巻末にバービー氏との対談を掲載。

この物語は、かき消されてきた小さな声に力を与えている。
その声に私たちが耳を澄ますことから、全ては始まるのだ。
――西加奈子氏

今、この時代にブレイディさんは必要とされていて、
この物語は、ブレイディさんにしか、つくれない。
――ヨシタケシンスケ氏

◎ブレイディみかこ氏からのメッセージ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりが心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。

◎STORY
寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。いつもは閉じているエレベーターの扉が開いて、ミアは思わず飛び乗る。図書館で出合ったのは、カネコフミコの自伝。夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられた。一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、ミアは少しずつ変わり始める――。

◎プロフィール
1965年、福岡県生まれ、96年から英国ブライトン在住。2017年『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で新潮ドキュメント賞、19年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で毎日出版文化賞特別賞、Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞などを受賞。そのほかの著書に『転がる珠玉のように』『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』『女たちのテロル』、小説作品に『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』『リスペクト R・E・S・P・E・C・T』などがある。

【著者紹介】
ブレイディみかこ : 1965年、福岡県生まれ、96年から英国ブライトン在住。2017年『子どもたちの階級闘争ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で新潮ドキュメント賞、19年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で毎日出版文化賞特別賞、Yahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふう

    読みながら、この物語が絶望で終わるはずがないと思いました。自分以外の世界を信じていないように見えても、主人公のミアは弟を愛していて、どうしようもない母親の面倒も見ているし、友人たちのことを嫌っているわけでもありません。トカレフを持つミアを援護射撃すると言って対等に接してくれる友人もいます。何より周りにいる大人たちも真剣にミアのことを考えています。時代や国が違うせいもあるけど、ミアが読んだ「刑務所回顧録」のフミコにはそんな人はいませんでした。わたしたちの周りにはミアもフミコもたくさんいて大人の仕事もたくさん

  • くるり

    安易に感想が書けない。リアルだ!と思ってしまう。 大切な小説。いろんな人に読んで欲しい。大人にも読んで欲しいし、なにか迷いを持っている人にも読んで欲しい。そしてフミコの本を読みたい。

  • K

    逆境でも可能性は開けている。その事に気づけるかどうか、これが問題だ。ウィルとの関係が良い。対等というのがいかに難しいものかよく分かる。まあぼんぼん寄りの人見ると今でもそれだけで少しイラッとするけどそいつに罪は無いもんな…。

  • Ryuya Matsumoto

    こんなふうにオフィシャルな言説には表れて来ない子供たちが本当に無数にいるのだと思った。大人の仕事って何なのだろう。ミアの未来が幸せでありますように。金子文子にも興味が湧きました。

  • *takahiro✩

    読みたいと長く印をつけていた本です。やっと読むことができました。荻原さんの「ママの狙撃銃」みたいなお話かと思って油断していたので、余りにシリアスな展開に読み始めてすぐにサンドバック状態、無防備な心がボロボロになってしまいました。先進国だと威張ってるくせに、日本だけでなくイギリスまでも何をしているのでしょう。階級社会とは知っていましたがここまでなのか、社会制度とは何と冷たいのか、結局人を助けられるのは個人の善意だけなのか、考えさせられました。寄付ばかり取ってユニセフは何やってんだと八つ当たりしたい気分です。

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