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私たちはどこにいるのか 惑星地球のロックダウンを知るためのレッスン

ブルーノ・ラトゥール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794812698
ISBN 10 : 4794812698
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地球危機下の世界の姿形をどのように描きうるか?
パンデミックがわれわれに与えた教訓(レッスン)とは?

 コロナ・パンデミックによるロックダウン(都市封鎖)の経験は、コミュニティレベルだけでなく個人レベルでもかなりの負荷を私たちに与えた。隔離期間からなんとか安全に抜け出す方法を、個人も国家もひたすら模索してきた。一刻も早くロックダウンを「解除し」、できるだけ早くコロナ以前の「日常」に戻すことが目指された。
 もっとも、今回の試練はまた別の教訓(レッスン)を人類に与えている。少なくとも、私たちがテレストリアル(地上的存在)と呼ぶ人々にとってはそうだ。新たな事態を、彼らは敏感に感じ取り始めている。つまり、結局はロックダウンから抜け出すなど誰にもできないということだ。コロナによる健康危機は、実はいま一つのもっと深刻な危機(地球の危機)のなかに埋め込まれているからだ。
 しかもそれを、テレストリアルは危機としてではなくチャンスと見ている。テレストリアルを取り巻く世界、彼らを飲み込もうとしている地面(そしてそれを彼らは止められないこと)について理解する機会が、ようやく訪れたのである。本書『私たちはどこにいるのか』は、ラトゥールの近著『地球に降り立つ』(新評論、2019)の続編である。テレストリアルは時として乱暴に地上に着陸するが、その後、彼らを待ち受けている第二の仕事は今後居住する地上の姿形を探っていくことである。そのときどのように自らを助けられるか。連続した短章から成る本書は、この問いに答えを提供する。『ガイアに向き合う』(新評論、2023)以降のラトゥールのこの二書は、新気候体制(今日的地球危機下の世界)の姿を、かつてないほどの明快さで描いていく。

【著者紹介】
ブルーノ・ラトゥール : 1947‐2022、フランスの科学人類学者・哲学者。2013年にホルベア賞、2021年に京都賞を受賞。サイエンススタディーズの研究者、アクターネットワーク理論(ANT。人間と非人間を同位の「行為するもの」として扱う新たな社会理論)の創始者の一人、ユニークな近代論者(主体と客体、自然と文化という二元論を土台として成り立つ近代文明を批判的に検討)として著名。彼が近年手がけた、「気候の危機に対する近代人特有の理解は人類の危機対応をいかに誤らせるか」についての研究は世界的な反響を呼んでいる

川村久美子 : コーネル大学にて社会学修士号、東京都立大学にて心理学博士号取得。東京都市大学メディア情報学部教授を経て、同大学名誉教授。専門は環境社会学、科学社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kentaro mori

    読みながら想起していたのは『千のプラトー』だった。「である」ことから「になる」ことへ。リトルネロ。⚫︎さあ、あなたは着地した。地球に衝突したものの、あなたは爆心地から自身を脱出させた。あなたは歩み始めている。マスクを着けながらも、その声は辛うじて聴き取ることができる。それはグレゴールや私の声と同じだ。あなたはもぐもぐとこう述懐する−「私はどこにいるのか」。そしてこうつぶやくかもしれない−「私は何をしているのか。森で迷子になった人間がデカルトの忠告に従ったように、私も一直線に前に進むべきだろうか」と。そうで

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