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ISBN 10 : 4409241362
Content Description
19世紀フランスの社会学者ガブリエル・タルドが記した大著『経済心理学』(1902年)は、近代経済学の可能性を徹底的に押し広げようとし、ついには全く異なる独自の体系を持つ経済学の発明に至った傑出した著作である。著者によれば、その重要性はマルクスに匹敵し、部分的な思想はケインズやシュンペーターの先駆けでもある。さらに、近年の金融社会論や市場の人類学において語られるように、金融においてこそ、数値化と心理学化が結びついていることを主張する、まさに現代に読まれるべき書物でもある。いまだ知られざるその革新的な思想の魅力を、「タルドの弟子」を自称するラトゥールが伝える一冊。
目次 : 第1章 経済は主観的であるからこそ数量化できる(価値へと戻る/ 避けるべき二つの誤り/ 表と裏を混同することをやめる/ どのようにして量を明確にするのか/ 温度についての誤り/ 遠ざかる代わりに近づこう)/ 第2章 経済学の本質(蓄積の前に発明がある/ 社会ダーヴァニズム、しかし反転させて/ 生産要素を再分配する/ 資本の諸傾向/ 共可能性の経済/ 「資本主義体制」は一度も存在しなかった)/ 第3章 摂理なき経済(政治経済学における政治の回帰/ 「アダム・スムス問題」と神の問題/ 来るべき社会主義のありがちな過ち)/ 結論 大きな獣を追い払っても、そいつは駆け足で戻ってくる
【著者紹介】
ブリュノ・ラトゥール : 1947年、フランス・ボーヌ生まれ。現在はパリ政治学院名誉教授、ドイツ・カールスルーエ造形大学教授。哲学、人類学、社会学
ヴァンサン・アントナン・レピネ : パリ国立高等工業学校で人類学博士、コロンビア大学で社会学博士を取得。マサチューセッツ工科大学准教授、サンクトペテルブルクの欧州大学教授を経て、パリ政治学院准教授。人類学、社会学。経済・金融・銀行・法システムに関する歴史および社会学に関心をもっている。近年では、ロシアと専門性のポストソヴィエト的な形態についても研究を行なっている
中倉智徳 : 1980年、広島県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了(博士・学術)。現在、千葉商科大学人間社会学部専任講師。専門は社会学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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roughfractus02
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読了日:2024/08/02
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