ブラッドフォード・デロング

Individuals/organizations Page

Books

20世紀経済史 ユートピアへの緩慢な歩み 下

ブラッドフォード・デロング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296002016
ISBN 10 : 4296002015
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「おそらく人類が『別のやり方』に最も近づいたのは、ハイエクとポラニーの強制結婚にケインズが祝福を与えたときだった。それは具体的には、第二次世界大戦後の北太西洋諸国において開発志向の社会民主主義という形で実現した。だが社会民主主義の下に構築された制度は、持続可能性テストに合格できなかった。

代わって登場した新自由主義は、グローバルノースのエリートたちに向けて掲げた公約の多くを果たしはしたものの、望ましいユートピアへと賢く前進したかと言えば、そうではなかった」(本書「終章 人類はいまもなおユートピアに向かってのろのろと進んでいるのか?」から)

【著者紹介】
ブラッドフォード・デロング : カリフォルニア大学バークレー校経済学教授。1960年生まれ。専門は、経済史、マクロ経済学、経済成長論、金融論。全米経済研究所(NBER)研究員。クリントン政権時代の1993年から1995年まで財務省次官補代理を務めた。タイラー・コーエンらと並ぶ人気ブロガーの1人。金融市場の非合理的な「ノイズ・トレーダー」の研究や商品経済から情報注目経済(information‐attention economy)への移行の研究で知られる

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業。アダム・スミス『道徳感情論』(共訳)、ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』(いずれも日経BPクラシックス)、ファーガソン『キッシンジャー 1・2』、レビンソン『コンテナ物語 増補改訂版』(以上、日経BP)、カーネマン『ファスト&スロー』(ハヤカワ文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ゼロ投資大学

    下巻では第二次世界大戦以降の経済史の歩みが書かれている。第二次世界大戦を経て、アメリカとソ連の2つの超大国のもとで長く冷戦が行われた。冷戦終結後に中国が経済的にも政治的にも大きな存在感を発揮するようになった。グローバルサウスと呼ばれる新興経済諸国も頭角を現し、かつてないほど世界は経済やサプライチェーンで結びつきを強めている。

  • 三月うさぎ(兄)

    上巻の政治経済史の物語が近年に近年、特に著者の出自に近いネオリベの台頭あたりになるとけっこうエモくなる。数字も退屈じゃなくてエンタメのように意味が透けて見えてくる。物語として描かれているので、散漫に思うかもしれないけれど(というかけっこう繰り返しも多くなる)、軸の周りをぐるぐる回る「長い20世紀」の軸は折れてしまったのか?という読後感になるので、上手だなあと思いました。

  • ハラペコ

    WWU〜現代の歴史を軸にした思想・経済の紹介。ファシズムや共産主義に対して、戦争・紛争・ソ連崩壊などに助けられ、資本主義はなあなあで支持され続け、新自由主義といった効率や自由を信仰するイデオロギーが出て来た。 産業には一定のかじ取りが必要な筈で、特に金融で「自由」の弊害が頻出している。 覇権国家の存在が世界経済を安定、成長が優先された戦後、工業国の割合は限度がある(原材料生産地域が必要)、成長が早すぎた栄光の30年がゆえの1980年頃の失望、恐慌後の実施されなかった投機家層への懲罰的な金利。

  • Go Extreme

    ファシズムとナチズム 第二次世界大戦 敵対しつつ共存する二つの体制の冷戦 グローバルサウスの経済開発へ向けた見せかけ(および本物)のスタート 包摂 社会民主主義の栄光の30年 新自由主義への転回 再グローバル化、情報技術、ハイパーグローバル化 大不況と緩慢な景気回復 人類はいまもなおユートピアに向かってのろのろと進んでいるのか?:長い20世紀・生産性のハイぺースの伸び 世界に誇った創造的破壊による変革→アメリカ例外主義 2010年以降・米国・西ヨーロッパの状況≒長い20世紀の復活の可能性は潰えた

  • のっち

    社会民主主義が終わった後から世界はおかしくなってきているのではないかと考えさせる本でした。 市場に任せることを主張する人は人口の大部分の人たちの雇用など頭になく、特権階級と思っているのではないかと感じた。 新自由主義の世の中が仕組みとしては成功しておらず、政治体制的な勝利(社会主義の崩壊)が偶然重なっただけで成功したように見せかけられているというのは面白い示唆である。 かつてアウシュヴィッツを訪ねた時の日本人ガイドの言葉「人口制限を主張する人は自分がその対象になると思っていない」を思い出しました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items