ブラガ・サントス:室内楽作品全集
ジョリー・ブラガ・サントスは、6つの交響曲をはじめ多彩な作品で知られる、20世紀ポルトガルを代表する作曲家です。初期作品はルネサンス期ポルトガルの巨匠たちから影響を受けた旋法的和声と複雑な対位法を駆使し、その響きはヴォーン・ウィリアムズやモーランといったイギリスの作曲家を思わせます。1960年頃からは半音階的語法や民族音楽の要素を取り入れ、力強いエネルギーとユーモアを保持した作品を書き、晩年には瞑想的な作風にも到達しました。
このシリーズでは、1940年代から1980年代までの幅広い時期に作曲された室内楽を収録。第1集では21歳で書かれた弦楽四重奏曲第1番から晩年の弦楽六重奏曲まで、作風の変遷をたどることができます。第2集には1950年代半ばから80年代半ばまでの5作品を収録し、様々な編成による響きの多様さを楽しめます。第3集にはさまざまな小品を収録。これらの多くが世界初録音であり、作曲家の娘でヴィオラ奏者のレオノール・ブラガ・サントスも参加、作品に華を添えています。
※過去にリリースされたアルバムのボックス化です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ブラガ・サントス:
1. 弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.4 (1945)
2. 弦楽四重奏曲第2番 Op.27 (1957)
3. 弦楽六重奏曲 Op.65 (1986)
ロペス・グラサ四重奏団
レオノール・ブラガ・サントス(ヴィオラ:3)
イレーネ・リマ(チェロ:3)
録音時期:2017年11月1-3日、2018年4月4-6日
録音場所:Centro Cultural de Belem, Lisbon
録音方式:ステレオ(デジタル)
Disc2
1. ピアノ四重奏曲 Op.28 (1957)
2. ピアノ、オーボエ、ヴィオラ、コントラバスのための舞踏組曲 Op.63 (1984)
3. ピアノ三重奏曲 Op.64 (1985)
4. 管楽五重奏のためのアダージョとスケルツィーノ (1956)
5. 3本のトランペット、ホルン、2本のトロンボーンとテューバのための組曲 (1985)
ジル・ローソン(ピアノ:1-3)
エリオット・ローソン(ヴァイオリン:1,3)
ナタリア・チッチ(ヴィオラ:1,2)
カテリーネ・ストリンクス(チェロ:1,3)
アドリアーノ・アギアル(コントラバス:2)
リッカルド・ロペス(オーボエ:2,4)
ヌーノ・イヴォ・クルス(フルート:4)
アントニオ・サヨーテ(クラリネット:4)
カロリーノ・カレイラ(ファゴット:4)
パウロ・ゲレイロ(ホルン:4,5)
ジョルジ・アルメイダ、アントニオ・キターロ、ペドロ・モンテイロ(トランペット:5)
ジャレット・バトラー、ヴィトル・ファリア(トロンボーン:5)
イリディオ・マッサコーテ(テューバ:5)
録音時期:2017年12月5-8日、2018年6月6-8日
録音場所:Centro Cultural de Belem, Lisbon
録音方式:ステレオ(デジタル)
Disc3
1. クラリネット、ヴィオラとピアノのためのアリアと3つの変奏 Op.62 (1984)
2. クラリネットとピアノのための即興曲 Op.70 (1988)
3. ファゴットとピアノのためのアリア I (1946)
4. フルートとピアノのための小品(作曲年不明)
5. チェロとピアノのためのアリア I Op.2 (1943)
6. チェロとピアノのための主題と変奏 Op.12 (1948)
7. ヴィオラとピアノのための歌 (1971)
8. チェロとピアノのためのアリア II Op.57 (1977)
9. チェロとピアノのためのメロディ (1987)
10. ヴァイオリンとピアノのためのノットゥルノ Op.1 (1942)
アントーニオ・サイオテ(クラリネット:1,2)
レオノール・ブラガ・サントス(ヴィオラ:1,7)
カロリーノ・カレイラ(ファゴット:3)
ヌーノ・イーヴォ・クルス(フルート:4)
カテリーネ・ストリンクス(チェロ:5,9)
イレーネ・リマ(チェロ:6,8)
ルイス・パシェコ・クニャ(ヴァイオリン:10)
オルガ・プラトス(ピアノ)
録音時期:2018年4月4-6日、6月6-8日
録音場所:Centro Cultural de Belem, Lisbon
録音方式:ステレオ(デジタル)