時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

ブライアン・グリーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065261064
ISBN 10 : 4065261066
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
642p;20

内容詳細

素粒子から星や銀河まで、生命誕生から意識の謎まで、さまざまな秩序と構造をもたらす物理的な原理を見ていきながら、宇宙の年表に沿って読者を時空の旅へといざなう。人の寿命は限られているが、宇宙における生命と心という現象もまた、限られた時間しか存在しない。そしてはるか先には、物質すら存在できないときが訪れる。この進化する宇宙の中で、ほんの束の間、まったく絶妙な瞬間に存在する私たち人間を基点に、時間の始まりであるビッグバンから、時間の終わりであるこの宇宙の終焉までを壮大なスケールで描き出す。

目次 : 第1章 永遠の魅惑―始まり、終わり、そしてその先にあるもの/ 第2章 時間を語る言葉―過去、未来、そして変化/ 第3章 宇宙の始まりとエントロピー―宇宙創造から構造形成へ/ 第4章 情報と生命力―構造から生命へ/ 第5章 粒子と意識―生命から心へ/ 第6章 言語と物語―心から想像力へ/ 第7章 脳と信念―想像力から聖なるものへ/ 第8章 本能と創造性―聖なるものから崇高なるものへ/ 第9章 生命と心の終焉―宇宙の時間スケール/ 第10章 時間の黄昏―量子、確率、永遠/ 第11章 存在の尊さ―心、物質、意味

【著者紹介】
ブライアン・グリーン (理論物理学) : 理論物理学者。ハーバード大学を卒業後、オックスフォード大学で博士号取得。現在はコロンビア大学物理学・数学教授。超弦理論や宇宙論の分野で数々の業績をあげ研究者として第一線で活躍するかたわら、科学の普及のための活動にも力を注ぐ。超弦理論を解説した一般向けの著作である『エレガントな宇宙』は各国で翻訳され、全世界で累計100万部を超えるベストセラーとなった。続く『宇宙を織りなすもの』『隠れていた宇宙』も全米ベストセラーとなる。科学番組の司会も務め、ワールド・サイエンス・フェスティバルの共同創設者でもある

青木薫 : 1956年山形県生まれ。翻訳家。京都大学理学部卒業、同大学大学院修了。理学博士。2007年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    ビッグバンからブラックホール消滅へ至る宇宙史を「エントロピーと進化」をガイドに概観。還元主義の価値と普遍的な応用可能性にコミットする著者の「入れ子になった自然主義」は、心や意識、芸術、宗教の階層まで往還し、自然のリズムの中に人間存在の儚さと稀有さ、自由意志がいかに感覚的であるかを示唆する。スピリチュアルな倒錯を起こさない引き際を弁えた明晰な能弁や、「エントロピック・ツーステップ」の概念で宇宙構造と人文学を繋げる野心が読みどころ。量子物理学の土台の堅固さのなせる技。執筆の包括に甘んじない新境地開拓な意欲作。

  • trazom さん

    壮大な思索に付き合って、消化しきれない満腹感が残る。著者は、物理学的解釈によって生命を説明できるとする「物理主義」の立場に立つ。量子論的に見れば、我々はみな「粒子の詰まった袋」であり、進化論的な勝利によって、行動を束縛から解き放ち、エントロピー増大による劣化を遅らせる力を獲得した。その「粒子の詰まった袋」が、なぜ自意識や言語や自由意志を持つのか、なぜ時間は逆向きに流れないのかなどの思索に啓発されるも、ただ、最後にボルツマン脳やマルチバースが登場する「物語」に、少し違和感を覚えるのも正直な気持ちではある。

  • やいっち さん

    素晴らしい書だった。物理学関連は、全卓樹の『銀河の片隅で科学夜話』を含め少しは読んできた。ブライアン・グリーンの諸著も欠かさず。が、本書こそ奥の院。科学夜話の醍醐味を味わえる。

  • Vakira さん

    君がいて僕がここにいる奇跡。存在に感謝。そして宇宙に感謝。人間は死を知る唯一の生物である。全ての宗教、全ての科学研究、全ての哲学はその怖れに由来する。by シュペングラー。著者ブライアン・グリーンさん、いいです。ドッストライク。大好きな物理、生命、心と進化。これ一冊で宇宙と魂を超える旅行ができます。説明図、数式表現はありません。視覚での理解は出来ませんが、身近な状況を例に説明、すんなり腑に落ちます。まさか物理学者から小説や神の存在意義を聞けるとは思いませんでした。それも物理学的視点による解説。成程!!っと

  • たま さん

    読書会のため再読。細かいことは綺麗サッパリ忘れていて新鮮だった。前回と同じくメモを取りつつ丁寧に読んだが、今回は少しは記憶に定着してくれるかな。いちばん面白かったのはやはり第五章「粒子と意識 生命から心へ」3人称の粒子と1人称の意識、この境界を突破する説得力ある理論の出現に期待しよう。それはさておき、宇宙の始まりから終わりまで、生命の誕生と進化そして人間の文化を含むグリーンの構想と叙述も見事だが、青木薫さんの翻訳が実に素晴らしい。ブルーバックス版が出たのでそちらにも登録します。

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