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ヤシの文化誌 花と木の図書館

フレッド・グレイ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562071692
ISBN 10 : 4562071699
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

熱帯を代表する植物のヤシは、中東では古代文明のころから人類に寄り添い、西洋では資本主義を牽引し、機械油、石鹸、食品などあらゆるものに使われた。芸術分野では神聖なものとされる一方、エロティックなものともされた。ヤシの多様な側面に迫る。カラー図版約100点。

目次 : 第1章 植物のプリンス/ 第2章 巨大な草を解剖する/ 第3章 文明とナツメヤシ/ 第4章 西洋人による発見/ 第5章 帝国と有用性/ 第6章 トラ、プランテーション、即席麺について/ 第7章 観賞用のヤシ/ 第8章 とらわれの役者/ 第9章 抽象化とファンタジー

【著者紹介】
フレッド・グレイ : イギリス、サセックス大学の名誉教授。イギリスおよび海外の過去と現在の海辺のリゾートと建築に関心をもち、このテーマに関する『Walking on Water(水の上を歩く)』(1998年)と『Designing the Seaside:Architecture,Society and Nature(海辺をデザインする:建築、社会、自然)』(2006年)などの著書がある

上原ゆうこ : 神戸大学農学部卒業。農業関係の研究員を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 竜王五代の人

    ヤシが、竹と並ぶ樹木めいた草本で、その使い勝手は竹を大きく上回り、プランテーションによる環境破壊と現代文明の代名詞でもあるとは知らなかった。重要なヤシとしてはナツメヤシ(中東生まれで多くの伝説持ち)・アブラヤシ(食用油の帝王)・そしてこれもヤシの仲間なシュロ。月桂冠が勝利の代名詞なのは知っていたけど、ヤシもそうだとは知らなかった。とにかくヤシが人類に根を広く下ろしていることを明らかに描いたこの筆者に賞賛を。

  • 複数の点からヤシについて語られています。特に「勝利のシンボルとして扱われてきた」という話が面白かった。文化的な役割に関してどころかこれまでヤシについて考えたこともなかったので、予想外な内容が多くて楽しめたのだと思います。年表の2007年にある「自殺ヤシ」も好き。

  • ぞだぐぁ

    人類の歴史におけるヤシの文化的・資源的な立ち位置についての本。性的なシンボルとして使われていると言う項目で、小学校の時に男子児童の間で歌われていた「ヤシの木一本実が2つ〜♪」(陰毛の生えた男性器と睾丸の比喩)と言うフレーズが思い出されたが、ナツメヤシの実を乳房とする例等、月の模様の国による見方の違いが連想された。 また、アブラヤシの栽培の為に広葉樹林が拓かれて二酸化炭素が増えてしまう話なんかはEV用の充電器に燃費の悪い石油燃料を使う発電機でSDGsのハズが返って悪化させてることが結構あるのだと感じた。

  • お抹茶

    ヤシは木質の幹を持たず,年輪や外樹皮もなく,樹木よりも草本との共通点が多い。ナツメヤシは中東の古代文明にとって非常に重要で,繁殖力と豊かな実りを表す神聖なものだった。西アフリカにヨーロッパが16世紀前後に進出し,アブラヤシはパーム油や奴隷と共に大西洋を渡った。奴隷制度を廃止したイギリスでは奴隷制の土台となっていたやり方でパーム油貿易を加速。熱帯雨林の破壊によるパーム油生産は依然として問題。アメリカでは湿地や砂漠を新しい人工の風景に変えるときにヤシを植えてきた。ヤシのイメージ,貿易や環境問題など多彩な観点。

  • 木倉兵馬

    ヤシの仲間は品種が多い植物だとは知りませんでした。ナツメヤシ、アブラヤシ、ココヤシなど役立つところが大いにあり、観賞用、建造物の装飾としても便利なヤシ、まさに「植物のプリンス」といったところでしょう。しかし、肯定的な側面もある一方、アブラヤシのプランテーションによる環境破壊や労働者搾取といった負の側面も忘れてはいけませんね。また、文化的には基本いいイメージですが、それを逆手に取った破滅のイメージもあることを学べました。

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