フランシス・スコット・フィッツジェラルド

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バビロンに帰る ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック 2 村上春樹翻訳ライブラリー

フランシス・スコット・フィッツジェラルド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784124035179
ISBN 10 : 4124035179
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,355p

内容詳細

時代の寵児であった小説家フランシス・スコット・フィッツジェラルド。彼のビター・スイートなフェアリ・テイル5篇に、訳者のアッシュヴィル訪問記を付す。マルカム・カウリーの名エッセイも新収録。

【著者紹介】
フランシス・スコット・フィッツジェラルド : 1896年、ミネソタ州生まれ。プリンストン大学を中退し陸軍に入隊。除隊後の1920年、処女長篇『楽園のこちら側』を出版、全米ベストセラーとなる。同年結婚したゼルダ・セイヤーとの華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児となる。数多くの短篇を雑誌に発表するほか、長篇『美しく呪われしもの』『グレート・ギャツビー』などが高く評価されるが、世界恐慌、ゼルダの病などが生活に影をおとし始める。失意と困窮のうちにアルコールに溺れ、40年、心臓発作で急死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    ほかの本で「バビロンに帰る」のことが書かれていて、名前だけは知っているこの短編が気になり読む。フィッツ作品はこれまで数編読んだことがあるだけ。春樹作品はそこまでファンでもないのもあり、そこまで良いとは感じれなかった。読後に主人公の孤独と再起をかける気持ちはわかる。描写などのさりげなさがプロの小説家からみると奇跡的なのだろうとは分かるのだが。いつかまたチャレンジしたい。

  • 翔亀 さん

    5編所収の短編集。2編が初期のもの、見事な構成と華麗な筆致で余韻たっぶりの悲劇。3編が後期(名声を失した後の)のもので、いずれも1930年代パリが舞台だ。29年の大恐慌が大きな影を落とす。アメリカの没落と、作家の(アル中という個人的要因もあるが)没落がシンクロしているところに、読みごたえがある。その中で表題作は、完璧。パリで狂乱の滅茶苦茶な騒ぎの毎日を送って妻を失った男の再生の物語。まさしく作家自身の物語であり、「品性というものを永遠に価値のある要素」(p170)として生活に取り戻そうとする静かな格闘。↓

  • Y2K☮ さん

    表題作はギャツビーの匂い。やるせない。アルコール依存症に苦しむ己の真実と嘘すらも昇華させた「新緑」も頭に残る。春樹氏の文章は相変わらず思い入れの強さを感じさせつつ、おかげでかなりフィッツジェラルドの人間像を掴めた。だが本書の白眉はカウリー氏のエッセイ。創作のヒントがちりばめられていて、フィッツジェラルドが時代の寵児に選ばれた背景も学べる。当時のアメリカは英国という厳しい親元から真の意味で独立した、ある種の大学デビュー期だった。国の成長と己の躍進をシンクロできたことは彼の成功にとって大きく、そして重かった。

  • 春ドーナツ さん

    題名や内容を忘れていても書き出しを目にするやハッと思い出す。開花の高速度撮影のように。「旧石器時代があり、新石器時代があり、青銅器時代があり、そして長い年月のあとにカットグラス時代がやってきた」この一文からの連想で今は何の時代なのだろうと考える。あなたは考えてみるまでもないと言うかも知れない。終息を切に祈ります。***訳者の腕の見せ所、泥酔したトム・ラウリーの発言。「うぉれまふぁるはえひ―」クイズにしても良いけれど、彼はこう言いたかったのだろう。“こんなことになってしまって”(引用元『カットグラスの鉢』)

  • Ecriture さん

    「バビロンに帰る」は特A+の短編だと村上春樹は言う。同感だ。本書には収録されていないが、パリで泳ぎを習得して「泳ぐ人たち」も特A級の作品だと思う。北部と南部、東海岸と西海岸、パリとアメリカ、栄光と没落、数々のダブル・ヴィジョンを成し遂げながら人情の機微を描き上げている。

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