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罪と罰 上巻

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102010211
ISBN 10 : 4102010211
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

(「BOOK」データベースより)

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上下巻と合わせると分厚いですが、絶対に読...

投稿日:2021/02/27 (土)

上下巻と合わせると分厚いですが、絶対に読むべき作品です。 自分は倒叙形式の作品が好きなんですが、この作品が倒叙形式の世界的最高傑作じゃないかと思っています。

みっちゃん さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    「思い上がりの罪=偉才は凡人の道徳を踏み越えても良い」を起点にしてサスペンスとして読み手を包む。そして緻密過ぎるプロットで圧巻し、ロシア文学特有の煩わしさが幾分蹴散らされますwww。ラスコーリニコフを取り巻く周囲のキャラも立っていて引き込まれます。特に、ポルフィーリの言動には引き込まれると思ったら、かの刑事コロンボの原型ということにも納得。

  • absinthe

    これほどまでに心の内面を暴いた話を知らない。わずか数日の描写で極限まで細密に描く。棒きれが置かれたままになっているか、見当たらないか。ある種の賭けを行う。殺すべきかやめるべきか。殺しはそれだけでは終わらなかった。善良な妹まで手を掛けなければいけなくなり、それが主人公を苦しめる。神はいるのかいないのか…。ドアが開く、そのとき何を感じたか、ただその瞬間のために何行かけて描写したのか。その細やかさに感動する。生涯の友の一冊。

  • absinthe

    再読。今までに読んだすべての小説の中で一番好きなもの。主人公については他の方が繰り返し書かれているし、再読でもあるから他の事を書こう。主人公の心理描写の素晴らしい作品だが周辺人物の魅力も忘れられない。 女は女神で男はヘタレとでも書きたかったのか。知識はあるくせにだらしなく、思いついてはおかしなことばかりする男たちを尻目に健気に生きる女たちのなんと気高く美しいことか。ポーレチカはあの暗くて陰鬱な場面に咲いた可憐な花のよう。

  • ちくわ

    有名海外古典名作を初読。確かに面白い、そして大いに考えさせられた。また、後世に多大な影響を与えたのだろうとも感じた。個人的には、ろくでなしブルースで極東高校の川島が読んでいた印象がある。さて、稚拙な感想は置いといて、読後に最も強く感じたは…本作のラスコーリニコフ然り、カラマーゾフの兄弟のイワン然り…インテリが世を乱す元凶のように描かれている所である。このような設定が、スターリンや毛沢東による知識人の粛清に都合良く利用されたりしてないよね!? たかが文学作品と言えども、名作の影響力って想像以上に大きそう…。

  • こーた

    非凡な人間のまえに立ちはだかる障害を除くためなら、殺人さえ許される。第三部で展開される、青年ラスコーリニコフの殺人論。もしわたしが非凡人なら、罪を犯しても良心の呵責など感じないはずだ。青年は究極の実証実験を敢行する。老婆を斧で惨殺し、アパートから抜け出す第一部の描写は、さながら『ボーン・アイデンティティ』のような緊張感さえはらんで、鮮烈だ。青年はそれまで孤独だったはずなのに、殺したとたんに友人や親族、さらには見知らぬひとまで、続々とかれのもとへと集まってくる。そのことごとくがみな身勝手でウザすぎる笑。⇒

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