フェルドマン：ロスコ・チャペル、サティ：グノシェンヌ第１番、ケージ：イン・ア・ランドスケープ、他　カシュカシアン、Ｓ．ローゼンバーグ、ヒューストン室内合唱団、他

キム・カシュカシアン／『ロスコ・チャペル』
フェルドマン、サティ、ケージによる作品の相互作用

1971年、アメリカ、ヒューストンに完成した「ロスコ・チャペル」。ここは超教派の礼拝堂で、あらゆる人々の瞑想と礼拝の場として開かれています。この壁面にはアメリカの抽象表現主義の画家マーク・ロスコの大きな壁画が飾られ、「静けさ、静寂、熟考」の雰囲気をかもし出しているのです。
　このアルバムは、その「ロスコ・チャペル」の存在自体を音楽で描くものであり、ロスコの親友であったモートン・フェルドマン（彼の音楽もロスコの絵画と同じように瞑想にふさわしい要素を備えています）の作品を冒頭に置き、音が自由に飛躍するジョン・ケージの作品と、「音と瞑想」の関係性を示すには最もふさわしいエリック・サティの一連の作品を組み合わせ、相互に影響を与え合った芸術家たちが創り上げた世界を再構築したものです。
　キム・カシュカシアンの深いヴィオラの音色に導かれ、永遠の音の迷宮の旅が始まります。（ユニバーサルＩＭＳ）

【収録情報】
1.　フェルドマン：ロスコ・チャペル
2.　サティ：グノシェンヌ第4番
3.　ケージ：Four 2
4.　サティ：オジーヴ第1番
5.　ケージ：イヤー・フォー・イヤー
6.　サティ：オジーヴ第2番
7.　サティ：グノシェンヌ第1番
8.　ケージ：ファイヴ
9.　サティ：グノシェンヌ第3番
10.　ケージ：イン・ア・ランドスケープ

　キム・カシュカシアン（ヴィオラ：1）
　サラ・ローゼンバーグ（ピアノ、チェレスタ：1,2,4,6,7,9,10）
　スティーヴン・シック（パーカッション：1）
　ソンヤ・ブルザウスカス（メゾ・ソプラノ：1）
　ローレン・スノウファー（ソプラノ：1）
　ヒューストン室内合唱団（1,3,5,8）
　ロバート・シンプソン（指揮：1,3,5,8）

　録音時期：2012年5月、2013年2月
　録音場所：ヒューストン
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）