Panopticon: Psappha Hebrides Ensemble Kalitzke / Ensemble Modern Munich Co

ロックをルーツにもつユニークな作曲家
デイヴィッド・フェネシー作品集！

デイヴィッド・フェネシー（David Fennessy）は十代の頃ロック・バンドをやっていて、正式に音楽を学び始めたのは15歳。アイルランドのダブリン大学で学んだ後、スコットランド王立音楽院でジェームズ・マクミランに作曲を師事。ロックをやっていた経歴から伝統的なクラシックの様式に囚われない自由で実験的な傾向を持っています。
　『パノプティコン』は終始ツィンバロンの叩き出すパルスに他の楽器が絡む、一種のパンクともミニマル・ミュージックとも取れるアナーキーな作品。ケージとフェルドマンの語録から再構成した作曲家二人の会話（演奏者が語る）の間にフェルドマン風の静かで長い音が棚引く『ピアノ三重奏曲』、スコットランド地方の群島ヒルタの風景に霊感を受けて作曲された美しい作品『ヒルタ・ラウンズ』など聴きどころ満載。ややギャヴィン・ブライヤーズ初期の実験的な作品を思わせます。イギリス実験主義音楽が好きな方にお薦めです。（輸入元情報）

【収録情報】
フェネシー：
1. パノプティコン（全展望型監視システム）〜Cimbalom, 2Vn, 2Va, 2Vc
2. ピアノ三重奏曲『ジョン・ケージとモートン・フェルドマンの会話の間に訪れた沈黙のための音楽』
3. 13のファクトリー
4. ヒルタ・ラウンズ

　プサッファ（アンサンブル）（1,2）
　ヘブリデス・アンサンブル（1）
　ヨハネス・カリツケ指揮、アンサンブル・モデルン（3）
　ミュンヘン室内管弦楽団（4）

　録音：2009/2017/2018年