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現代アートの本当の見方 「見ること」が武器になる Next Creator Book

フィルムアート社編

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845914456
ISBN 10 : 484591445X
Format
Books
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『現代アートの本当の学び方』に待望の続編が登場! 第2弾のテーマは「鑑賞」!!

現代アートを学ぶためには、作品を見ることが大切です。
でも作品の「なにを、どう見るか」は、とても難しい問題です。

本書は「アートを見る」というテーマを、〈技術〉〈社会〉〈精神〉の三種類に分類し、多様な視点から作品と向かい合うための様々なスタイルを提案します。
また、作品自体を見た後に、「見た後の自分をどう〈見る〉か」についても考えます。
単に作品の鑑賞論ではなく、作品をとりまく社会、作者の内面にある精神性、作品を経て自分の中に生まれる変化……そうしたものまでを含めて、幅広く「見る」ことのおもしろさを論じる一冊となっています。

アートをより深く楽しみ、強く学びたい人にとって、必携の書となるでしょう。


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本書は、現代アートという表現の領域に対して、「何を、どう見るか」という提案を行います。
現代アートには、多彩な技法が存在し、複雑な社会性が包含され、深甚な思想が充満しています。
一つの具体的な目標を持つ営為ではありませんから、解釈もまた多岐に渡ります。
だからこそ「見る」ことによって多様な価値観を身につける―すなわち自分にとっての「武器」をつくることが可能になると編集部では考えています。

とはいえ、あまりにも広大な世界を前にすると、人はどこから歩みを進めてよいものか、戸惑うものです。
「好きなように見ろ」などと言われても学ぶ意識が先に立っていれば、困惑するばかり。見取り稽古のしようもありません。

したがって本書は、能う限り多くの、いろいろな角度からの「見る」を集成し、一筋縄ではいかない「見る」ための論点を提案しようとしています。
より強く現代アートについて考え、楽しみたいと志す人にとって、その人独自の見取り稽古のガイドとなれば、幸いです。

(「introduction:現代アートの本当の見方」より) ---------------------------------------------------------------------------

《目次》

Introduction
現代アートの本当の見方 / フィルムアート社編集部

Discussion
「今、見ること」への提案 / しりあがり寿×山口晃

Study 1
技術を見る / 松本次郎・村田真・御幸朋寿・堀江秀史
絵肌へのこだわり
色が教える世界
作家を「支える」支持体
道具の起源
空間を生かす
時間が作品をつくる
デジタル ・ アナログの違いを見る

Study 2
社会を見る / 三ツ木紀英・村田真・宮津大輔・竹久侑
コレクターの「見る」
ジャーナリスムから何が見えるか?
コミュニケーションとしてのアート
アートプロジェクトを考える

Study 3
精神を見る / 土屋誠一・谷口幹也・山木朝彦
思考(コンセプト)を知る
苦悩に触れる
思考する自分に気づく
鑑賞力を鍛える見方

Style
スタイル別「現代アート」 の見方 / 川ア昌平
インスタレーション
参加型アート
パフォーマンス・アート
日本のアバンギャルド
ポップアート
アウトサイダー・アート

Add
現代アートの見方が学べる本と美術館

Q & A
見ることに関する9の質問

現代アートはいつまで現代なんですか? 終わらないんですか? / 堀江秀史
美術館に行かないとダメですか? / 橋本誠
公共建築がかえって景観を破壊しているように見えるのですが? / 御幸朋寿
批評家の言葉を借りるのではなく自分の言葉で話すにはどうすればいいですか? / 堀江秀史
親子でアートを鑑賞するときの注意点を教えて下さい / 三ツ木紀英
現代アートって本当に社会にとって必要なんでしょうか? / 橋本誠
アートプロジ ェクトは本当にコミュニティのためになっているのでしょうか? / 橋本誠
つまらないと感じてしまう理由はどこにあるのでしょうか? / 堀江秀史
デートで美術館に行くとケンカになりやすいのはなぜですか? / 三ツ木紀英

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夜間飛行

    CGやゲームの内部に充足する一方で、外から見る姿勢が大事だという。例えば写真という新しいリアルの出現によって絵が写実から解放された時(いわばフレームの外に)印象派が生まれたという。そのように現代アートは、メディアの作り出すリアルと密接に関わっているらしい。マチエール(絵の素材の物質性)に拘ったニコラ・ド・スタールの作品や、支持体(絵画を支える下地)に定着しきれない藁・石・砂・金属を用いたアンゼルム・キーファーの作品を、メディアとの関わり方において見ておくことは、アート作品を理解するための練習になりそうだ。

  • れなち

    前半は表現するための「メディア」(例えば絵に描くのか、絵だとして何に描くのか)について書かれたものなど、見る専門の私にも読み応えあり。絵は物質、という視点を教えてもらえます。後半はネタ切れなのか、現代アートは解釈の多様性が〜的なふわっとした話からもう一歩踏み込めていない印象。対談で山口晃さんという現代浮世絵画家を教えてもらえたのが、何よりもの収穫です。

  • Yuko

    「深甚な思想が充満している現代アートを“見る”ことで、多様な価値観を身につけることができる。いろいろな角度からの“見る”を集成し、一筋縄ではいかない“見る”ための論点を提案する。」 テキスチャー、枠の外、ストーリー、コンセプション、などなど、よくわからないものを見るためのいろんなヒント。アートだけでなくて、それ以外のものを見るヒントにもなるんだな。

  • 乱読家 護る会支持!

    現代アートの見方。書かれている内容は、あんまりよくわかりませんが、、、よーするに、アートを見て、「自分の内側の変化を楽しみませうー!」という事のようです。だから、現代アートを見て「なんやこれ。わからんがな!」ではなく、「自分の中に生まれた、訳のわからない感じを楽しむ」のが、本当の見方なんでせう。知らんけど。。。という事で、今年は秋の六甲ミーツアートに行くとしよう、そうしよう。

  • rutubo

    (メディアの進歩によってできなくなったがために)何かを免除された置いて行かれたメディアは、その免除特権を最大限に使うとよい。おいて行かれたメディアというのは、逆に考えると「それをしなくてもいい」ということ。

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