基本情報
内容詳細
美しい本はみな一種の外国語で書かれている。個人的解釈と翻訳にともなう、意味の取り違えこそが、作品の真実と美に到達する唯一の道である―漱石、中也、小林秀雄から大江健三郎、津島佑子、写真家畠山直哉まで、フランス気鋭の批評家・小説家による、刺激的な日本論。
目次 : 1(前哨の日本小説/ 薄闇の海のうえで―大江健三郎と津島佑子/ 大江健三郎の小説をめぐる最初の覚え書)/ 2(交錯する夢々/ 中原中也―二重の詩人/ 俳句とエピファニー―バルトとともに、詩から小説へ/ 寒さ沁みいる花と雪)/ 3(取り違えの美しさ―“私”の小説、私小説、異質筆記/ 私小説と自伝的虚構―小林秀雄『私小説論』の余白に)/ 4(天災の後で/ 桜の灰/ ひとのこころはひとつにやあらむ/ 天地創造あるいは黙示録/ その続きと終わり―『気仙川』をめぐって)
【著者紹介】
フィリップ・フォレスト : 1962年パリ生まれ。パリ政治学院卒。文学博士。現在、ナント大学文学部教授、比較文学の教鞭をとる。シュルレアリスムやテル・ケルについて、また大江健三郎をはじめ日本文学についての卓越した批評家でもある。自伝や私小説などに関しても独創的で鋭い考察を重ねている。また幼い娘の死をきっかけに、小説にも着手するようになる。小説第一作『永遠の子ども』(集英社)でフェミナ賞処女作賞、また『さりながら』(白水社)で12月賞を受賞
沢田直 : 1959年、東京生まれ。パリ第一大学哲学科博士課程修了(哲学博士)。立教大学文学部教授。専門はフランス現代思想、フランス語圏文学
小黒昌文 : 1974年、東京生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学(文学博士)。駒澤大学総合教育研究部専任講師。専門は十九世紀末から二十世紀初頭のフランス文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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