基本情報
内容詳細
目次 : 第1部 1柱でありながら多重化した女神(豊穣の女神―ケルトの母神から中世の妖精まで/ 『薔薇物語』におけるアボンド夫人と亡霊)/ 第2部 女神の変身(雁とペドーク/ ソルグンナ―アイルランドから来たアザラシ女/ 鮭女と9番目の彼(『カレワラ』第5章)/ スキタイのメリュジーヌ)/ 第3部 異界にある女神の住処(神聖な機織り場の神話(ホメロス、『古事記』、クレティアン・ド・トロワ)/ 異界の女王(『ガンガモールの短詩』、浦島伝説、ソーマデーヴァ))/ 第4部 人間界でのかりそめの暮らし(羽衣とケルト人の「白い女神」/ アマテラスと笑ったことのない娘―民話の国際話型ATU571をめぐって/ 発見された観音像と聖母マリア像―ユーラシアの大女神を祀る聖殿の創建譚をめぐって/ メリュジーヌとトヨタマヒメ)
【著者紹介】
フィリップ・ヴァルテール : 1952年、フランス・モゼル県メッス生まれ。グルノーブル第3大学(現グルノーブル・アルプ大学)名誉教授。1999年から2013年まで同大学想像世界研究所所長。文学博士。専攻は中世フランス文学・比較神話学。中世から現代までのヨーロッパの神話伝承・フォークロアに通じ、神話学的アプローチに基づいた研究成果を精力的に発表している。特に「アーサー王物語」関連の著作が多い
渡邉浩司 : 中央大学経済学部教授。名古屋大学大学院文学研究科博士課程(仏文学)満期退学。フランス・グルノーブル第3大学大学院に学ぶ。文学博士(課程博士)。専攻は中世フランス文学。著書に『フランス民話集1〜5』(中央大学出版部、2012〜2016年、第51回日本翻訳出版文化賞)などがある
渡邉裕美子 : 翻訳家。名古屋大学大学院文学研究科修士課程(仏文学)修了、同博士課程中退。渡邉浩司との共訳書にC・スティール=パーキンス『写真集アフガニスタン』(晶文社、2001年)、Ph・ヴァルテール『中世の祝祭―伝説・神話・起源』(原書房、2007年)および『アーサー王神話大事典』(原書房、2018年、日本翻訳家協会2018年度翻訳特別賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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