フィリップ・ペロー

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衣服のアルケオロジー 服装からみた19世紀フランス社会の差異構造 ちくま学芸文庫

フィリップ・ペロー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480511157
ISBN 10 : 4480511156
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
464p;15

内容詳細

素材の選択、色のニュアンス、仕立ての技術―衣服における瑣末な差異は、着ている人間が何者なのかを明確にあらわすが、それらは主に19世紀ブルジョワジーの服装を源流としている。背景にあったのは、繊維産業の発展、既製服市場の拡大、古着商の没落、百貨店の登場とその挑発的な販売戦略などだ。本書は、下着から外套、帽子から靴やアクセサリーまであらゆるファッションと、そこから派生する身だしなみやエチケットを通し、いかにして19世紀に社会規範が構築されていったのかを、細心かつ大胆な筆致で解剖する。服飾が記号として機能してきた全貌を、消費社会批判やジェンダー論に通じる視座も含めて体系的に描く、モードの歴史社会学。

目次 : 第1章 外見の歴史/ 第2章 衣服の旧制度と新制度/ 第3章 十九世紀の衣服の風景/ 第4章 衣料購入の伝統的方法と既製服産業の飛躍的発展/ 第5章 百貨店、そしてブルジョワの衣服の普及/ 第6章 新たな野望、新たな区別/ 第7章 作法の諸規則/ 第8章 規範からの逸脱/ 第9章 見えない衣類/ 第10章 モードの伝播/ 結論

【著者紹介】
フィリップ・ペロー : 1950年、スイス生まれ。社会科学高等研究院講師をつとめる。専攻、歴史社会学。身体観の歴史・女性史などの分野で著作を刊行

大矢タカヤス : 1944年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。主たる専門はバルザックを中心とする19世紀フランス文学。1968年よりソルボンヌ大学に留学。リヨン第二大学客員講師、パリ第三大学東洋語学校講師、東北大学教養部助教授を経て、東京学芸大学教育学部教授、現在、同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • らむだ さん

    19世紀フランスの社会を服飾の歴史と文化から読み解く一冊。オートクチュールからプレタポルテ・百貨店の台頭・モード。

  • Yoko Kakutani 角谷洋子/K さん

    表層的なフランスの服飾史をなぞるだけでなく、哲学的な考察にまでおよんでいるので、難しく読み終わるのに時間がかかった。ゾラやバルザックからの引用が多い。好きな人にはお薦めかもしれません。19世紀のお針子は13時間労働だったとか、2日で3着の外套を仕立てた、とか服飾文化に携わる人の超人的なエピソードが印象的。フランスに百貨店が出来始めた頃、痴漢が多かったという話には、いづこも同じねえ、とため息がでる。著者の広い見識が光る1冊。

  • 茅野 さん

    近代フランスの衣服の文化史・社会史。いつものちくま学芸クオリティで、文庫ながらに重厚で非常に読み応えあり。勉強になった。

  • Go Extreme さん

    外見の歴史  衣服の旧制度と新制度  十九世紀の衣服の風景  衣料購入の伝統的方法と既製服産業の飛躍的発展  百貨店、そしてブルジョワの衣服の普及  新たな野望、新たな区別 第七章 作法の諸規則  作法の諸規則  規範からの逸脱  見えない衣類  モードの伝播  普遍的かつ多様化したプレタポルテの時代 1950年代から大人と子供の衣服の間に若者の服装 性別による外見の二元主義が奇妙に後退 痩身教・戒律と殉教(食餌療法)、誓いと破壊、信心家と背教者 異なる経路、異なるやり方で性の記号は存続しうる 

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