ファン・ジョンウン

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ファン・ジョンウン

基本情報

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ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309208480
ISBN 10 : 4309208487
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
194p;20

内容詳細

“従順な子”と呼ばれ壮絶な人生を歩んだ母と、今を手探りで生きるふたりの娘たち―戦争で消えた人々、大規模デモ、そして「46年生まれ、順子」の子どもたちが拓く未来。2020年「小説家50人が選ぶ今年の小説」第1位。韓国を代表する作家の最新作にて最高傑作。

【著者紹介】
ファン・ジョンウン : 1976年生まれ。2005年、短篇「マザー」でデビュー。10年に初長篇『百の影』で韓国日報文学賞、12年に『パ氏の入門』で申東曄文学賞、14年に短篇「誰が」(『誰でもない』に収録)で李孝石文学賞、15年に『続けてみます』(オ・ヨンア訳、晶文社)で大山文学賞、17年「笑う男」で金裕貞文学賞、『ディディの傘』で萬海文学賞等、数々の賞を受賞

斎藤真理子 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    韓国の大手書店で毎年小説家が選ぶ今年の小説という企画があり、ファン・ジョンウンの小説が二年連続で一位に選ばれる程の実力者。この小説でキーになる順子スンジヤは、日本統治の影響から1940年代生まれの女性に多い名前だという。彼女らの生きた時代、朝鮮戦争もあり、なかなか言葉にできない体験を胸の奥に閉じ込めいざ言葉にしようとすると黙り込んでしまう。そんな思いを小説で表した。「アンナはアンナの人生を、ここで」マンハッタンで孫のジェイミーがハン・セジンに会って、別れ際に言った言葉を反芻する。

  • ヘラジカ さん

    『野蛮なアリスさん』に続いてファン・ジョンウン2作目。落ち着いた平凡な生を送っている人が、実は内に壮絶な闇を抱えている。永遠に埋葬されつつあるそんな隠された記憶を、朴訥とした文章で鮮烈に書き表した、静かだが重みのある作品。あまり多くを語らないのに生きた歴史が胸に迫って来るような小説だった。同じく韓国文学であり、脱北者を描いたチョン・スチャンの『羞恥』を思い起こす。とても良かった。『ディディの傘』もいつか必ず読みたい。

  • pohcho さん

    家父長制の強い韓国で、従順であれと名付けられた多くの女達。壮絶な体験をした人ほどその辛さを口にはしないもので、早くに両親を亡くし苦労して大人になった母の過去を子ども達は知らず、母も敢えて話さない。その母に育てられた長女もまた、誰にも言えない言葉を胸にたたんで生きている。物静かで多くを語らない小説だが、女性達の哀しみが胸に迫った。ただ辛い悲しいだけではなく、置かれた場所で必死に生きたんだなとも感じた。

  • 羽 さん

    子には子の、親には親の生きるつらさや厳しさがある。戦争で亡くなった者と生き残った者。母は後者だった。その時代は従順な子になるほかに生き延びる術がなく、無言で耐えるしかなかった。その母も歳を取り、疲れを見せはじめる。共働きで子育てをする長女、結婚していない次女、留学先から戻る気がない弟。母の過去を知らない三人。そして母もまた、子たちが抱えているものを知らなかった。しんとした湖のような、音のない小説。

  • フム さん

    『ディディの傘』に続き3冊目になる著者の本。読み馴染んだ感じの、わかりやすいテーマではないから、時々どこまでこの本を理解しているのか不安になりつつも、著者の鋭い視点と深い思索が胸に染み込んでくる。イ・スンイルと2人の娘を描いた小説なのだが、著者はあとがきでこの物語が家族の物語として読まれることを心配している。家族の物語ではあるけれど、それぞれが胸にしまったままの物語があり、それぞれの人生を生きている。そう思う。「家族というものを眺める視点がいちど解体されるような不思議な感覚」という訳者の言葉にうなづいた。

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ファン・ジョンウン

1976年生まれ。2005年、短編「マザー」でデビュー。08年に短編集『七時三十二分 象列車』を発表。10年、『百の影』で韓国日報文学賞、12年、『パ氏の入門』で申東曄文学賞、14年、短編「誰が」で李孝石文学賞、15年、『続けてみます』で大山文学賞、17年、中編「笑う男」で金裕貞文学賞、『ディディの

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