ピーター ヘイワース

人物・団体ページへ

クレンペラーとの対話

ピーター ヘイワース

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560083673
ISBN 10 : 4560083673
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

商品説明


クレンペラーとの対話
ピーター・ヘイワース著、佐藤章訳


クレンペラーの音楽が好きな方には見逃せない情報満載の名著が復刊。クレンペラー自身の仕事や私生活についての話のほか、マーラーやリヒャルト・シュトラウス、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、ヒンデミットら同時代を生きた作曲家たちとの交流の様子などが興味深いエピソードと共に語られています。さらに音楽だけでなく宗教や政治にまで範囲を広げ、まるでクレンペラーの音楽づくりのように、情報量豊富に冷静に淡々と、しかし皮肉やユーモアも交えながら語られる様子が実に魅力的でもあります。四六判 上製 280頁。(HMV)

【目次】
第1章 幼年時代の思い出
第2章 音楽家としての門出―マーラーとの出会い
第3章 ドイツの地方都市―シュトラウス、プフィッツナーのことなど
第4章 クロール・オペラ時代―ストラヴィンスキー、ヒンデミットとの交友
第5章 アメリカ亡命時代―シェーンベルクとの交友
第6章 指揮者と指揮について
第7章 作曲家としての指揮者

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
復刊を祝して、旧版による感想にて一筆啓上...

投稿日:2014/05/07 (水)

復刊を祝して、旧版による感想にて一筆啓上。評伝に基づくとここにはいくつか記憶違いもあるようですし、また、本全体のヴォリュームも多いとは必ずしも言えないのですが、しかし、クレンペラー自らが自身の音楽に対する嗜好や態度をはっきり語った記録として実に貴重であります。評価する作曲家と批判される作曲家、良い作品とダメ作品、それらに関する一つ一つの発言がまことに興味深い。また、同僚の音楽家たちに対する批評も面白い。フルトヴェングラーやトスカニーニに対する彼なりの見方はいかにもと思わせます(詳細は実見を)。カラヤンを才能ある指揮者と明言しているのは、やっぱり一つの見識であり、また個人的にはうれしいところです。この対話で見ておりますと、実に真摯な音楽の徒であり、立派な人物に見えるクレンペラー。しかし、各種の著作によればトラブルメーカーの変態さんでもあり、まあ、個性的で面白い人物でありましたなあ。内容的にはすこぶる良い本です。但し今回の復刊は価格が高すぎますね。ちょっと読んでみようかという気にはなりませんよな。そこはツライ。ま、復刊祝賀で評価は満点。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

4

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のっち♬ さん

    音楽界の巨匠が自身の生涯、音楽観、その他諸々を語った回想録的対話集。その剛直で直情怪行な性格は、反ユダヤ主義や第二次大戦以上に彼を苦難の道へ歩ませる要因になっていたようだ。病気や怪我、政治圧力やマネージメントとの衝突など、あらゆる障壁をはねのける不屈にして強靭な意志力は仕事に対する並ならぬ自負心が伺える。加齢で丸くなってきた印象はあるが、音楽家との交流エピソードや指揮者批評で一々皮肉やユーモアを交えたり、人間性と芸術性は完全に分けて率直に評価する点も彼らしいところ。「自分のやり方はそれぞれ自分でみつけよ」

  • 蘭奢待 さん

    クレンペラーはその演奏も好きだが、いろいろな逸話が面白い。この著作はクレンペラー晩年の対談集。幼少時から戦後まで。飄々としている印象だが、常に辛酸を舐めてきたことを知る。古典派、ロマン派が中心かと思っていたが、現代的な音楽にも積極的だった。残念ながら期待した逸話はほとんどなかった。もっとも逸話とは本人が語るものではないだろうが。

  • chanvesa さん

    人間観察の冷静さは鋭い。セルのことを有能な指揮者としながらも「氷のように冷徹」という表現は的を得ている。ブーレーズを有能だが、忙しすぎるというのもそうだ。同時代の周囲の人々がナチスに対してどのような態度であったかを必ず触れていることも、やはりクレンペラーの辛酸をなめた経験が気にさせるのであろう。ジンメルの、スピノザの『エチカ』を読むのは「ただ命題だけを読み、証明は読まないように。…命題を注意深くよめば、何を知る必要があるかわかるよ。」(98頁)というクレンペラーへの言葉が、高い知性同士のものとわかる。

  • おとん707 さん

    20世紀を代表するユダヤ系名指揮者クレンペラーが第1次世界大戦を経てユダヤ人排斥の中で欧州での演奏活動の場を失い米国に移住し、第2次大戦後にようやく欧州に復帰して確固たる地位を築くまでを面談形式で纏めた最晩年の回想記録。晩年のマーラーとの貴重な音楽体験や同時代の作曲家や指揮者への率直な評価や、時には苦言が語られている。その一言一言にバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンから続く音楽のDNAが宿っているように思えて非常に重い。数々の名録音を長年愛聴してきたが、本書を読んで改めて注意深く聴き直したくなった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品