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ニッキーとヴィエラ ホロコーストの静かな英雄と救われた少女

ピーター・シス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784776410423
ISBN 10 : 4776410427
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第二次世界大戦中、ヒトラーのひきいるナチス・ドイツ軍により、たくさんのユダヤ人が、家や財産をうばわれ、殺されました。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)では、600万もの人が犠牲になったといわれています。この本の主人公、ニッキーは、銀行で働いていたイギリスの男の人です。ナチスから子どもたちだけでも助けたいと、669人をチェコスロバキアからイギリスへにがしました。もう一人の主人公、ヴィエラは、チェコスロバキアにすむユダヤ人の女の子です。両親といっしょに幸せにくらしていましたが、ホロコーストの危機からイギリスへと助けだされました。自分がしたことをだれにもいわなかった静かな英雄ニッキーと自分がだれに助けられたのか知らなかったヴィエラ。2つの物語が、同時にはじまります―。

【著者紹介】
ピーター・シス : 1949年、チェコスロバキアのブルノ生まれ。プラハ工芸美術学校とロンドンの王立美術大学で絵画と映画制作を学び、アニメーションの分野で活躍していたが、1984年、アメリカ合衆国に移住し、絵本作家の道を歩み始める。作品多数。ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞、ボローニャ国際絵本展金賞、コールデコット・オナー賞、国際アンデルセン賞画家賞などを受賞し高い評価を得ている

福本友美子 : 公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などをする。翻訳作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    ホロコーストに関する絵本だが、イラスト調の絵と物語も温かい。イギリスの男の人ニッキーが主人公で、チェコスロバキアからヴィエラという少女を汽車に乗せて、ロンドンに避難させました。1939年の春と夏、8本の汽車がプラハを後にし、669人の子どもたちが救われました。戦争が終わりヴィエラが故郷に戻ると誰も残っていませんでした。50年以上が経ったある日ニッキーとヴィエラは顔を合わせました。ニッキーは言いました「私は英雄ではありません。やるべきことがあったから、やっただけです。」2015年106歳で生涯を終えました。

  • とよぽん

    読友さんの感想によって知った絵本。図書館新着本だった。こんな素晴らしいことを成し遂げて50年も口外しなかった人がいたとは!! そう、ホロコーストの静かな英雄だ。読み終えて、頭に浮かんだのはロシアの大統領。ニッキーと比べるのもおぞましい。天と地以上の差。絵が独特の雰囲気をもち、戦争の怖ろしさや人の心の温かさが伝わってきた。重ね重ね、こんな人がいたとは知らなかった。読んで良かった。

  • 天の川

    ユダヤ系イギリス人のニッキーは難民受け入れ制度を利用し、チェコのユダヤ人の子どもをイギリスに退避させた。数々の書類、帰国費用、受け入れ家庭の確保に奔走し、1939年に8本の汽車で退避させた人数は669人。戦後、彼はその事実を誰にも言わなかった。当たり前のことをしただけだからと。少女ヴィエラは誰が救ってくれたのかも知らなかった。作者のシスが「静かな英雄」ニッキーを知ってもらおうと作った本。分断の進み、歴史が逆行しているかのような昨今、戦争の悲劇を静かに伝え、心に勇気の種を蒔く絵本は何冊あってもいい。

  • モモ

    チェコスロバキアのユダヤ人の子どもたち669人を救ったイギリス人ニコラス・ウィントン。電車に載せて避難させイギリスで里親に引き渡して救ったが、最後の電車は国境を越えられず250人の子どもたちを救えなかった。そのことを申し訳なく思い、1988年まで自分がしたことを黙っていた。しかし妻がニコラスの作った子どもたちのリストを発見したことで話は進む。BBCの「That's Life」で自分が救った成長した子どもたちと再会する場面に感動する。命がつながっている様子に涙がとまらず。多くの人に読んでもらいたい一冊。

  • ぶんこ

    数年前に偶然テレビでニッキーと子どもたちの再会を観ました。穏やかそうな普通のおじいさん。偉そうでもなく、どこか戸惑っている感じが印象的でした。今回絵本で読んでみて、新たな感動で涙しました。当時イギリス政府が17歳以下の子どもを難民として受け入れていたというのは初めて知りました。その制度を利用して、個人で里親を探し、状況が落ち着いたら帰れるように、1人50ポンドの再出国費用も用意していました。自らの行いをことさら公表しない「静かな英雄」の1人だったニッキー。他にもニッキーのような人がいたのだと思います。

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