SACD Import

Hexameron Variations : Blanchard, Buche, Goicoechea, Sorieux, Kanako Yoshikane, Tanski(P)(Hybrid)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
90418036
Number of Discs
:
1
Label
:
Mdg
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc,Import

Product Description

クリスティーナ・トリヴルツィオ・ディ・ベルジョイオーゾヘクサメロン変奏曲
6人の作曲家の合作変奏曲
ヨハン・ブランヒャルト、レオン・ブッヘ、カルロ・ゴイコエチェア、カロリーヌ・セリュー、吉兼加奈子、クラウディス・タンスキー


フランツ・リストを中心とした6人の作曲家により、6台のピアノのために書かれた合作『ヘクサメロン変奏曲』に、当初のアイデア通り、6人のピアニストによって演奏された録音が登場します。

【亡命と慈善演奏会】
オーストリアによるイタリア侵攻から逃れ、フランスに亡命してパリに滞在、社交サロンを開いていた貴族、クリスティーナ・トリヴルツィオ・ディ・ベルジョイオーゾ公爵夫人[1808-1871]は、自分と同様、戦火を避けイタリアからフランスに逃れてきていた多くの人々を支援する資金を集める目的で慈善コンサートを企画します。困窮する人も多かった亡命者たちを助けるため、首尾良く資金が集められるよう、なるべく高額な入場料を設定したかった彼女には、イベントとしての大きな話題性も必要でした。

【ピアノ対決】
当時のパリにはリスト、タールベルクをはじめとした数多くのピアノの名手が集まっており、彼らは社交界でも、それぞれの腕前を披露するなどしていましたが、中でも目立っていたのが、リストとタールベルクそれぞれのファンたちの対立と騒動でした。
 そうした騒ぎをうまく利用しようと企画されたのが、公爵夫人のサロンでおこなわれた慈善コンサートでのリストとタールベルクによる名高い「ピアノ対決」です。
 そして、そのコンサートのもうひとつの目玉として、公爵夫人がアイデアを出してリストたちに準備させていたと考えられるのが、6人の作曲家の合作による変奏曲『ヘクサメロン』です。これはギリシャ語で、「6編の詩」を意味する言葉で、もともとは詩人や作家など文芸系の出入りが多かったサロンの運営者である公爵夫人ならではの命名といえるかもしれません。
 この曲は6人のピアニストの演奏で初演される予定だったのですが、残念ながらコンサートでは紹介されず、その原因として、企画にあまり乗り気ではなかったショパンの作曲が遅れたことが影響したとも、ピアノ6台が準備できなかったからとも言われています。
 ちなみに「ピアノ対決」の勝敗は、公爵夫人によって、当たり障りのないよう「引き分け」と判定されていました。

【6人の作曲家】
当時のリストは、自分のコンサートのために、世間で流行していたオペラを素材に変奏曲や編曲作品などをよく書いていましたが、ベルカント・オペラの作曲家、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ[1801-1835]の作品についても、『清教徒』『ノルマ』『夢遊病の女』をすでに取り上げていました。
 公爵夫人からの話を受けたリストは、ピアニストで作曲家の友人5人(タールベルク、ピクシス、エルツ、ツェルニー、ショパン)に変奏の作曲を依頼、最初と最後、及びつなぎの部分と第2変奏を自ら作曲して完成、6台ピアノ版のほか、後にはピアノ独奏版、2台ピアノ版、ピアノ&オケ版も書いて作品紹介に尽力しています。ちなみに2台ピアノ版は、クララ・シューマンとの共演により、シューマンの交響曲第4番初演の演奏会で、メインの曲の影を薄くさせるほどの喝采を得ていました。

【6人のピアニスト】
今回のアルバムの録音は、ドイツ、オーストリアで活動中の若手ピアニストを集めておこなわれており、アルバムの余白には、『ヘクサメロン』に参加した作曲家たちの作品なども収録、締めくくりには、今回のピアニストのひとりであるレオン・ブッヘの書いた「Hexameron over the clouds」を置いて楽しませてくれます。(HMV)

【収録情報】
ベッリーニの歌劇『清教徒』の行進曲の主題よる演奏会用の華麗な大変奏曲(ヘクサメロン変奏曲)
 1. イントロダクション(リスト作)
 2. 主題(リスト作)
 3. 第1変奏(タールベルク作)
 4. 第2変奏(リスト作)
 5. 第3変奏(ピクシス作)
 6. 第4変奏(エルツ作)
 7. 第5変奏(ツェルニー/リスト作)
 8. 第6変奏(ショパン/リスト作)
 9. フィナーレ(リスト作)

10. ショパン:マズルカ Op.17-4
11. ツェルニー:シューベルトの有名なワルツに基づく変奏曲 Op.12
12. タールベルク:夜想曲
13. エルツ:ロッシーニの『ウィリアム・テル』によるロンド
14. リスト:葬送
15. ショパン:夜想曲 Op.55-1
16. ピクシス:ワルツ
17. レオン・ブッヘ:Hexameron over the clouds

 ヨハン・ブランヒャルト(ピアノ:1,9,14)
 レオン・ブッヘ(ピアノ:2,5,7,9,17)
 カルロ・ゴイコエチェア(ピアノ:3,7,9,12)
 カロリーヌ・セリュー(ピアノ:4,8,10,15)
 吉兼加奈子(ピアノ:5,6,11)
 クラウディス・タンスキー(ピアノ:1,13,16)

 録音時期:2012年12月
 録音場所:ドイツ、マリエンミュンスター修道院
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

Track List   

  • 01. Introduction. Extrmement Lent - Claudius Tanski/Johann Blanchard - Claudius Tanski/Johann Blanchard
  • 02. Tema. Allegro Marziale - Leon Buche - Leon Buche
  • 03. Variation 1: Ben Marcato - Carlos Goicoechea - Carlos Goicoechea
  • 04. Variation 2: Moderato - Caroline Sorieux - Caroline Sorieux
  • 05. Variation 3: Di Bravura - Ritornello - Leon Buche/Kanako Yoshikane - Leon Buche/Kanako Yoshikane
  • 06. Variation 4: Legato E Grazioso - Kanako Yoshikane - Kanako Yoshikane
  • 07. Variation 5: Vivo E Brillante - Fuocoso Molto Energico - Carlos Goicoechea/Leon Buche - Carlos Goicoechea/Leon Buche
  • 08. Variation 6: Largo - Coda - Caroline Sorieux - Caroline Sorieux
  • 09. Finale. Molto Vivace Quasi Prestissimo - Allegro Animato - Johann Blanchard/Leon Buche/Carlos Goicoe - Johann Blanchard/Leon Buche/Carlos Goicoechea
  • 10. Mazurka, Op. 17, No. 4 - Caroline Sorieux - Caroline Sorieux
  • 11. Variationen ?Ber Den Sehnsuchtswalzer Von Franz Schubert, Op. 12 - Kanako Yoshikane - Kanako Yoshikane
  • 12. Nocturne - Carlos Goicoechea - Carlos Goicoechea
  • 13. La Valse Suisse. Rondo Dal 'Guglielmo Tell' Di Rossini - Claudius Tanski - Claudius Tanski
  • 14. FunRailles - Johann Blanchard - Johann Blanchard
  • 15. Nocturne, Op. 55, No. 1 - Caroline Sorieux - Caroline Sorieux
  • 16. Walzer - Claudius Tanski - Claudius Tanski
  • 17. Hexameron Over the Clouds - Leon Buche - Leon Buche

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