アレグザンダー・ソアレス第2弾! ブリッジやラヴェルの追悼音楽。
ブーレーズ、メシアン、デュティユーの作品を収録したデビュー・アルバム「ノーテイションズ&スケッチズ」がグラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれ、「これらの作品は様々なフランスのピアノ音楽のアンソロジーに収録されているが、そのバランスのとれた構想や一貫した演奏ぶりにおいて、この新しいリリースに匹敵するものはほとんどない」等と絶賛されたイギリスのピアニスト、アレグザンダー・ソアレスのセカンド・アルバム。今作もまた示唆に富む内容で、ベンジャミン・ブリテンの師、フランク・ブリッジ[1879-1941]と第一次世界大戦に焦点を当て、追悼音楽としての一面を描きながら、ブリッジを20世紀音楽のメインストリームに正しく位置づけることを目指しています。
1914年から18年にかけて勃発した第一次世界大戦は、ヨーロッパ中を巻き込んだ極度の社会的トラウマとなりました。その中で、イギリスの作曲家フランク・ブリッジは、彼の音楽言語が全く新しい和声スタイルに変化していったという点で興味深い人物です。その結果、彼の人気は低迷し、モダニストとしての重要性が評価されたのは世紀末になってからのことでした。このアルバムのプログラムは、ブリッジの記念碑的なピアノ・ソナタを、彼に影響を与えた作曲家であるベルクやラヴェル、そして最も有名な弟子であるブリテンの作品と並べることで、その位置づけを明らかにしようとするものです。ブリッジのソナタとラヴェルの組曲の各楽章は、いずれも戦争で亡くなった人々に捧げられています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ブリッジ:ピアノ・ソナタ
● ブリテン:ピアノのための変奏曲
● ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
● ラヴェル:クープランの墓
アレグザンダー・ソアレス(ピアノ)
録音方式:ステレオ(デジタル)