おそるべき才能のピアニスト、
マリー=アンジュ・グッチ
フランス=アラビア系の注目才能ピアニスト、マリー=アンジュ・グッチのCD。スケールの大きなフランク作品での広大な世界、ブゾーニ編曲の『シャコンヌ』での迫力の技巧と圧倒的な集中、サン=サーンスの『トッカータ』で魅せるテクニックと軽やかさ、すべてにマリー=アンジュの天賦の才が息づいています。
CDのプログラミングおよびライナーノートはマリー=アンジュによるもの(欧文)。フランク、サン=サーンス、ティエリー・エスケシュのピアノ作品は、彼らが過去の偉大なオルガニストにして即興演奏家でもあった作曲家たちへの強いあこがれを示しているというマリー=アンジュ。偉大なる教会音楽監督であったバッハのシャコンヌを、ブゾーニがその声をなぞるように編曲したものを始め、このディスクに収められた作品を通して、それぞれの作曲家が紡いだ過去と(作曲家当時の)現在、そして我々が生きる現在がたがいに反響します。
フランス=アラビア系のピアニスト、マリー=アンジュ・グッチ。2011年、13歳でパリ国立高等音楽院に入学、アンゲリッシュのクラスで学びました。まだ20歳になりませんが、すでに博士号も取得、ソルボンヌ大学でも音楽学を修め、さらにはオンド・マルトノも演奏するという、音楽性はもちろんのこと、研究、知性とのたぐいまれなるバランスをもつおそるべきピアニスト。レパートリーは広く、現代を生きるエスケシュやマントヴァーニらといった作曲家の作品の演奏も手がけています。ボンのベートーヴェン音楽祭のほか、ヨーロッパ各地で開催されるピアノの音楽祭にも多く出演しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● フランク:プレリュード、アリアとフィナーレ ホ長調 FWV.23
● エスケシュ:木陰の連祷
● フランク:プレリュード、コラールとフーガ FWV.21
● J.S.バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ
● サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番のフィナーレによるトッカータ op.111-6
マリー=アンジュ・グッチ(ピアノ)
録音時期:2016年11月22-25日
録音場所:パリ国立高等音楽院、ヴァンサン=メイヤー・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)