ナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ
ベートーヴェンのピアノ曲に大きな影響を与えたとされるピアノ製作者アンナ・マリア(ナネッテ)・シュトライヒャー[1769-1833]にフォーカスしたアルバム。
モーツァルトが敬愛したフォルテピアノの名工シュタインの子に生まれたナネッテは、ピアノの演奏と製作両面で才能を発揮。後に結婚してウィーンへ移り、ピアノ製作家としてヨハン・シャンツとアントン・ヴァルターに続く「第三の巨匠」と呼ばれるまでになりました。当時のピアノに不満と注文が多かったベートーヴェンもナネッテを頼りにしたことが知られています。
このアルバムでは、彼女が1813年に製作したオリジナル楽器を使用。この楽器が作られた頃にウィーンで活躍していた作曲家の作品を、ウィーン生まれのピアニスト、イネス・ シュッテングルーバーが演奏。ナネッテのサロンでの演奏会を彷彿させるアルバムをナネッテ自身の曲で締めくくっています。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)
【収録情報】
● ベートーヴェン:幻想曲 ト短調 Op.77 (1809)
● フンメル:ラ・センティネッレ Op.34 (1810)
● シューベルト:幻想曲 ハ短調 D.2e (1811)
● モシェレス:英雄的幻想曲 Op.13 (1812)
● ヴォジーシェク:ピアノのための幻想曲 Op.12
● シュトライヒャー:行進曲 ニ長調/行進曲 ハ長調
イネス・シュッテングルーバー(フォルテピアノ/Anna Maria (Nannette) Streicher, Wien 1813)
録音時期:2022年4月6-8日
録音場所:ウィーン、Marble Hall of the Collection of Musical Instruments、Neue Burg
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)