CD 輸入盤

アリーヌ・ヴァン・バレンツェン/ラジオ・アーカイヴ・エディション(9CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MC1080
組み枚数
:
9
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

知る人ぞ知るアメリカ出身フランスのピアニスト、
アリーヌ・ヴァン・バレンツェンの貴重な録音!


アリーヌ・ヴァン・バレンツェン[1897-1981]はアメリカ出身のフランスのピアニスト。マサチューセッツ州サマーヴィルに生まれ、4才で初のコンサートを開きまし。幼い頃、母親に連れられてパリに行き、ここで正式な音楽教育を受け、7才でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を弾き、9歳でパリ国立高等音楽院に入学、1909年にわずか11歳でパリ国立高等音楽院のピアノ・コンクールで第1位を獲得し、この最年少記録は現在も続いています。その後ベルリンでハインリッヒ・バルトとエルンスト・フォン・ドホナーニに師事し、若き日のアルトゥール・ルービンシュタインとヴィルヘルム・ケンフにも出会っています。また1914年にはウィーンで晩年のテオドール・レシェティツキーに一度指導を受け将来を嘱望されました。最終的にはパリに定住し、当時の著名な演奏家や作曲家に囲まれます。エネスコ、プーランク、メシアン、ルーセル、ヴィラ=ロボスらの作品を演奏。1939年5月14日にアメリカ市民権を放棄し、フランス市民権を取得。1954年、パリ音楽院ピアノ科教授に任命され、1967年までその職にありました。このセットは彼女が放送用のために録音した音源のほぼ全てが収められています。20世紀の知られざる巨匠の全貌を知る大変貴重な録音。1950年代末から1970年代半ばまでの録音で音質も秀逸。(輸入元情報)

【収録情報】


Disc1
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37

 ウジェーヌ・ビゴー指揮、フランス国立放送管弦楽団
 録音:1963年2月25日 パリ、シャンゼリゼ劇場(RTF放送スタジオ録音/モノラル)

● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
 レオポルド・カセッラ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1961年 ルガーノ、カンポ・マルツィオ(RSIスタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc2
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』

 ルイ・フレモー指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
 録音:1958年8月16日 モンテカルロ国立歌劇場(モナコ放送 ライヴ録音/モノラル)

● ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
 レオポルド・カセッラ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1960年9月3日 ルガーノ、クルサール・アポロ劇場(RSIライヴ録音/モノラル)

● ボロディン:小組曲 第3番〜マズルカ
● ボロディン:小組曲 第5番〜セレナード
● ボロディン:スケルツォ 変イ長調

 録音:1960年12月14日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc3
● グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16

 ホルヘ・メスター指揮、ベロミュンスター放送管弦楽団
 録音:1966年1月3日 チューリッヒ、DRSスタジオ1(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
 エーリヒ・シュミット指揮、ベロミュンスター放送管弦楽団
 録音:1961年9月18日 チューリッヒ、DRSスタジオ1(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● バラキレフ:東洋幻想曲『イスラメイ』
 録音:1969年3月28日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ラヴェル:組曲『鏡』〜道化師の朝の歌
 録音:1967年3月23日 ルガーノ・ベッソ、RSIスタジオ・オーディトリオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc4
● サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22

 レオポルド・カセッラ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1960年8月27日 ルガーノ、カンポ・マルツィオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

● スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰ヘ短調 Op.20
 レオポルド・カセッラ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団
 録音:1964年12月22日 ルガーノ・ベッソ、スタジオ・オーディトリオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

● サン=サーンス:ワルツの様式によるエチュード Op.52-6
● シマノフスキ:マスク Op.34

 録音:1960年12月14日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc5
● モーツァルト:ピアノ・ソナタ第18番ニ長調 K.576

 録音:1961年9月21日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331/300i
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1

 録音:1962年4月13日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
 録音:1959年3月26日 ルガーノ、カンポ・マルツィオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

● ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 第1集&第2集 Op.35
 録音:1965年12月21日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc6
● シューマン:交響的練習曲 Op.13

 録音:1964年12月16日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
 録音:1956年7月14日 ミュンヘン、フンクハウス、BRスタジオ1(BR放送用スタジオ録音/モノラル)

● シューマン:8つの幻想的小品集 Op.12
● シューマン:4つの夜曲 Op.23

 録音:1956年7月13日 ミュンヘン、セイドハウス・ザール(BR放送用スタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc7
● ショパン:幻想曲へ短調 Op.49

 録音:1960年4月5日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ショパン:即興曲 第3番変ト長調 Op.51
● ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 Op.27-1

 録音:1964年12月16日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● シャブリエ:2つの絵画的小品(メランコリー/スケルツォ・ヴァルス)
 録音:1967年3月20日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ラヴェル:組曲『鏡』〜悲しき鳥
● ラヴェル:組曲『鏡』〜道化師の朝の歌

 録音:1959年6月6日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ラヴェル:クープランの墓〜トッカータ
 録音:1960年4月5日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ラヴェル:夜のガスパール
 録音:1961年9月21日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
 録音:1971年3月8日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/ステレオ)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc8
● ドビュッシー:映像 第1集〜水の反映
● ドビュッシー:映像 第2集〜黄金の魚

 録音:1959年6月6日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ドビュッシー:前奏曲集 第1巻〜帆/アナカプリの丘/亜麻色の髪の乙女/パックの踊り/ミンストレル
● ドビュッシー:前奏曲集 第2巻〜ヴィーノの門/ヒース/奇人ラヴィーヌ将軍/月の光が降り注ぐテラス/水の精/花火

 録音:1966年9月13日 ルガーノ・ベッソ、スタジオ・オーディトリオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

● ドビュッシー:2つのアラベスク
● ドビュッシー:版画

 録音:1971年3月8日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

● ドビュッシー:ピアノのために
 録音:1972年2月22日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/ステレオ)

● プーランク:3つの無窮動
 録音:1967年3月23日 ルガーノ・ベッソ、スタジオ・オーディトリオ(RSI放送用スタジオ録音/ステレオ)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
Disc9
● ドビュッシー:前奏曲集 第1巻〜帆/アナカプリの丘
● プロコフィエフ:10の小品 Op.12〜行進曲/前奏曲

 録音:1959年3月26日 ルガーノ、カンポ・マルツィオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

● フォーレ:即興曲 第1番
● フォーレ:即興曲 第2番
● フォーレ:即興曲 第3番
● フォーレ:舟歌 第6番
● モンポウ:子供の情景

 録音:1972年2月22日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/ステレオ)

● ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117-1
● ブラームス:ラプソディ ロ短調 Op.79-1

 録音:1974年3月25日 パリ、ORTFスタジオ107(ORTF放送用スタジオ録音/ステレオ)

● ドビュッシー:前奏曲集 第2巻〜月の光が降り注ぐテラス/花火
● ヴィラ=ロボス:ショーロ第5番『ブラジルの魂』

 録音:1975年6月7日 パリ、ORTFスタジオ107(ORTF放送用ライヴ録音/ステレオ)

● ヴィラ=ロボス:『赤ちゃんの一族』組曲第1番、第2番(抜粋)
 録音:1967年3月23日 ルガーノ・ベッソ、スタジオ・オーディトリオ(RSI放送用スタジオ録音/モノラル)

● プロコフィエフ:10の小品 Op.12〜行進曲/前奏曲
 録音:1965年12月21日 バーゼル、DRSスタジオM3(DRS放送用スタジオ録音/モノラル)

 アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)

ユーザーレビュー

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アリーヌ・ヴァン・バレンツェン、オランダ...

投稿日:2024/12/30 (月)

アリーヌ・ヴァン・バレンツェン、オランダ人のような名だが、オランダ系ではないらしい。米国人で神童としてならし、欧州、北米、南米で演奏、39年からはフランスを拠点とし、後にパリ音楽院の教授となり、教え子にはカツァリス、ジャン=フィリップ・コラールがいる。商業録音は極めて少なくステレオのセッション録音もあるが聴いたことはない。このエディションは彼女の60〜70代の放送録音(一部ライヴ)が収録されている。演奏家としては晩年のものといえるが、技巧的な衰えはなく粒立ちのしっかりした音でスタイルの古さも全くない。最初のベートーヴェンの協奏曲から聞きものである。3番、4番ではベートーヴェン作ではない長大なカデンツァを弾いており(もしかして自作か)実に堂々たる演奏だ。若きフレモーの爆発的な指揮もスリリング。他のコンチェルトもスタイルを見事に描き分けている。ソロ曲もどれもすばらしい。ドビュッシーのこれほど優れた演奏はめったに聴けないしモーツァルトの軽やかなタッチも素敵。ベートーヴェン、ブラームスは厳しくダイナミック、シューマンはファンタジック、「ウィーンの謝肉祭の道化」はベストのひとつだろう。ラヴェル、フォーレからヴィラ=ロボス(作曲家自身バレンツェンを高く評価していた)まで聴いていて楽しくてしかたがない。どうして彼女が忘れられたのか不思議としかいいようがないがメロクラシックが9枚もまとめて出すだけのことはあるし(解説も充実)本当に感謝したい。音質も良好。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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