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13th Van Cliburn International Piano Competition

User Review :4.0
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
KKCC533
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Live Recording

Product Description

衝撃のヴァン・クライバーン国際コンクール・ライヴ/辻井伸行
日本語解説付き

おめでとう! 辻井伸行さん
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール優勝

今や日本中の注目を集めているピアニスト、辻井伸行。日本人として初めてヴァン・クライバーン国際コンクールの優勝を勝ち取った、衝撃のライヴ演奏がキングレコードよりリリースされます。
 『ハンマークラヴィーア』での推進力に満ちた演奏、ショパンのエチュードの一曲一曲で魅せるきらびやかな音色と刻一刻と変わる豊かな表情、胸を打つ『ラ・カンパネッラ』、そして話題の超難曲、新曲課題のジョン・マストの作品までが収録された、充実のプログラム。辻井が世界で認められた決定的瞬間がすべてここに収められています。
 ジョン・マスト(John Musto)の作品は、コンクールで課せられる新曲演奏の課題曲。演奏日の2週間前に、3人の作曲家の新曲の楽譜を渡され、演奏者はその中から任意の1作品を選び、本選のリサイタル・プログラムに組み込んで演奏します。辻井が演奏したこのマストの作品は、3作品の中で最も難易度が高いもの。辻井はこの演奏で、新曲演奏の最優秀賞にあたる「ビヴァリー・テイラー・スミス賞」も受賞しています。(キングインターナショナル)
 なお当盤は、別冊の日本語解説書を輸入盤に添付したものになりますので、ジャケットのデザインやCD自体は日本語曲目表記付の輸入盤(KHM997505)と同一です。

【収録情報】
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』変ロ長調 op.106
・ショパン:練習曲作品10より第1番ハ長調、第2番イ短調、第3番ホ長調『別れの曲』、第4番嬰ハ短調、第5番変ト長調『黒鍵』、第6番変ホ短調
・リスト:『ラ・カンパネッラ』(パガニーニによる超絶技巧練習曲集より第3番嬰ト短調)
・ジョン・マスト:即興曲とフーガ(ヴァン・クライバーン国際コンクール委嘱新作/新曲演奏課題曲)
 辻井伸行(ピアノ)

 録音時期:2009年
 録音場所:テキサス州、フォートワース(第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール)
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 ベートーヴェン、リスト:予選リサイタル
 ショパン、ジョン・マスト:セミ・ファイナルリサイタル


名門ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール
辻井伸行(20)、優勝! 日本人として史上初の快挙!


テキサス州フォート・ワース、6月7日、名門ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール史上初となる日本人優勝者が誕生。アジア勢としても初の快挙。辻井伸行(20歳)。ブルガリア1名、イタリア1名、中国2名、韓国1名と辻井の6名が参加した決勝。表彰式で最後に「ノブユキ・ツジイ」がコールされると会場に大きな拍手と歓声。辻井は同時にビヴァリー・テイラー・スミス賞(コンクールのために書かれた新曲の最も優れた演奏に対して授与される)も受賞。
 辻井の演奏は予選のスクリーニング・オーディションから大きな反響を呼び、同コンクールがその名前を冠するヴァン・クライバーン本人も『フォート・ワース・スター・テレグラム』で辻井の演奏について「奇跡としか言いようがない」「まさに神業だ」とコメント。
 6月6日のラフマニノフの協奏曲2番の演奏後は、コンクールオフィシャルブログにおいて「このコンクールから出るのは大きな瞬間ばかりだが、これは本当に大きな瞬間だ。」と掲載。
 優勝した辻井には、賞金2万ドルと金メダル、銀製トロフィー授与に加え、アメリカ内外における3年間のツアー契約と録音契約も用意。日本での次公演は13日、スピヴァコフ指揮ロシア・ナショナル・フィルとラフマニノフ:ピアノ協奏曲2番(下記公演スケジュール参照)。

【ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールとは?】
アメリカの生んだ国民的英雄にして音楽文化の象徴的存在ヴァン・クライバーン(1934年生まれ)を記念して、テキサス州フォート・ワースの音楽教師と地元有志が創設した国際ピアノ・コンクール。第1回の1962年以来、4年おきに開催されている(第2回=1966年と第3回=1969年の間だけが3年間隔)。
 ピアノに特化した国際コンクールとしては、ワルシャワのショパン・コンクールと双璧をなす、ピアニストの登竜門。賞金だけでなくCD制作や3年間に及ぶアメリカ内外のコンサート契約を用意するなど、優勝者・入賞者に対するフォローの手厚さは数ある国際コンクールの中でも群を抜く。
 運営母体のヴァン・クライバーン財団は、子供向けの教育活動に加え、1999年以来、35歳以上のアマチュアを対象とした国際コンクールも行っている(次回は2011年5月開催)

ヴァン・クライバーンとは?】
1934年生まれのアメリカ人ピアニスト。東西冷戦の真っ最中の1958年、ソ連(当時)が威信をかけてモスクワで開催した第1回チャイコフスキー・コンクールにおいて、審査員を圧倒、聴衆を熱狂させてセンセーショナルな優勝を勝ち取った。ニューヨークで行われた凱旋パレードでは街中の摩天楼から紙吹雪とテープが舞って市民が熱狂、直後に録音されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のレコードは史上初のクラシック音楽のプラチナ・アルバムとなり、累計で300万枚以上を販売した今も現役盤である。
 クライバーンはアメリカの文化使節として世界各国で演奏活動を行ったが、特に米ソ間の緊張が続いた1960年から72年の間に4回行ったソ連ツアーは、鉄のカーテンに音楽で風穴を開ける試みとして国際的な注目と賞賛を集めた。クライバーンは第33代大統領ハリー・S・トルーマン以後の歴代アメリカ大統領の前で演奏している。アメリカ及びロシアから叙勲を受けている。
 クライバーンは母親の指導の下、3歳でピアノを始め、17歳でジュリアード音楽学校に進学後はロジーナ・レヴィーンに学んだ。クライバーンの母親は、伝説的ピアニスト・作曲家フランツ・リストの弟子、アルトゥール・フリードハイムにピアノを学んでいた。

【過去の優勝者にはどんな人がいる?】
ルーマニア出身で「千年に1人の抒情詩人」と呼ばれるラドゥ・ルプー(1966年優勝)、若くして亡くなった破滅型カリスマ・ピアニストのアレクセイ・スルタノフ(1989年、ソ連生まれ)、日本でも人気のアレクサンダー・コブリン(2005年、ロシア生まれ)などをはじめ、コンサートやレコーディングを活発に行っているピアニストが多数いる。

【辻井伸行 本選演奏曲目】
本予選
<5月23日 リサイタル>
ショパン:12の練習曲 Op.10
ドビュッシー:映像 第1集
リスト:パガニーニによる大練習曲 第3番嬰ト短調 「ラ・カンパネラ」

セミ・ファイナル
<5月29日 室内楽>
シューマン:ピアノ五重奏曲
共演:タカーチ弦楽四重奏団

<31日 リサイタル>
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番<ハンマークラヴィア>
マスト:インプロヴィゼーションとフーガ(現代曲)

ファイナル
<6月4日 協奏曲>
ショパン:ピアノ協奏曲第1番

<6月6日 協奏曲>
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

<6月7日 リサイタル>
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番《熱情》
ショパン:子守歌
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番

【第13回コンクール・スケジュール】
※予選
● 書類審査:総勢225名が応募。
↓ 151名(37カ国・地域)が通過 
●地方予選4カ国5都市(上海、サンクト・ペテルブルク、ルガーノ、フォート・ワース、ニューヨーク)
↓40分ずつのソロ・リサイタル
↓上位29名が本選に進出 
※以下本選(テキサス州・フォートワース)
★ 本予選 5月22日〜26日 
↓55分ずつのソロ・リサイタル
↓上位12名がセミ・ファイナルに進出
★セミ・ファイナル=準決勝 5月28日〜31日 
↓60分のソロ・リサイタル(現代曲含む)と、タカーチ弦楽四重奏団とピアノ五重奏曲1曲
↓上位6名がファイナルに進出
★ファイナル=決勝 6月3日〜7日 
↓55分のソロ・リサイタルと、ジェイムズ・コンロン指揮フォート・ワース交響楽団と協奏曲
↓2曲の共演を行う

☆7日 現地時間夕方5時 結果発表後、表彰式とセレモニー
(ピアノ)

【辻井伸行プロフィール】
1988年東京生まれ。1995年7歳で全日本盲学生音楽コンクール器楽部門ピアノの部第1位受賞。1999年11歳で全国PTNAピアノコンペティションD級で金賞を受賞。1998年10歳の時、三枝成彰スペシャルコンサートで本名徹次指揮、大阪センチュリー交響楽団と共演し鮮烈なデビューを飾った。2000年12歳で、第1回ソロ・リサイタルをサントリーホール小ホールにて行い、翌年第2回のソロ・リサイタルを開催。この他に、神戸音楽祭に出演するなど日本各地でコンサート活動を行う。2002年に「佐渡裕ヤングピープルズ・コンサート」に出演。また、同年、東京オペラシティ・コンサートホールで行われた金聖響指揮、東京交響楽団とのコンサートでは、モーツァルトとショパンのコンチェルト2曲を演奏し大成功を収めた。これまでに読売日本交響楽団、東京交響楽団の定期演奏会に登場したほか、海外での活動も行っており、カーネギーホールにてアメリカ・デビュー。ロシア(モスクワ音楽院大ホール)、チェコ、台湾などでも演奏。2002年にはパリで佐渡裕指揮、ラムルー管弦楽団とも共演した。
2005年10月、ワルシャワで行なわれた第15回ショパン国際ピアノコンクールにて「批評家賞」を受賞。増山真佐子、川上昌裕、川上ゆかり、横山幸雄各氏に師事。

【2009年 コンサート情報】
6月13日(土) 岩手 北上市さくらホール
6月17日(水) 愛知 芸術劇場コンサートホール
7月 7日(火) 東京 サントリーホール大ホール
10月 2日(金) 千葉 森のホール21
10月 3日(土) 静岡 焼津市文化センター
10月 4日(日) 神奈川 栄区民センター「リリス」
10月 8日(木) 大阪 フェニックスホール
10月11日(日) 広島 三原市芸術文化センターポポロ
10月12日(月) 京都 福知山市民会館
10月16日(金) 福岡 北九州市立 響ホール 鑑賞教室
10月17日(土) 福岡 北九州市立 響ホール
10月18日(日) 長崎 とぎつカナリーホール
10月21日(水) 東京 紀尾井ホール
10月24日(水) 愛知 しらかわホール
10月27日(火) 北海道 札幌コンサートホールKitara
10月29日(木) 北海道 大雪クリスタルホール
11月 3日(火) 千葉 京葉銀行文化ホール
11月 5日(木) 山形 山形テルサホール  
11月 7日(土) 埼玉 熊谷さくらめいと
11月12日(木) 東京 紀尾井ホール
11月26日(木) 山梨 山梨県立県民文化ホール



関連情報

辻井伸行オフィシャルサイト
横山幸雄を検索
横山幸雄オフィシャルサイト
佐渡裕を検索
佐渡裕オフィシャルサイト

Track List   

  • 01. Etudes Op.10.nos.1
  • 02. Etudes Op.10.nos.2
  • 03. Etudes Op.10.nos.3
  • 04. Etudes Op.10.nos.4
  • 05. Etudes Op.10.nos.5
  • 06. Etudes Op.10.nos.6
  • 07. Sonata No.29 In B-flat Major.op.106 `hammerklavier`
  • 08. Sonata No.29 In B-flat Major.op.106 `hammerklavier`
  • 09. Sonata No.29 In B-flat Major.op.106 `hammerklavier`
  • 10. Sonata No.29 In B-flat Major.op.106 `hammerklavier`
  • 11. Paganini Etude No.3 `la Campanella`
  • 12. Improvisation And Fugue

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ジョン・マストの「即興曲とフーガ」に感銘...

投稿日:2010/12/15 (水)

ジョン・マストの「即興曲とフーガ」に感銘を受けました。もちろんコンクールでの辻井さんのサクセスストーリーに感激しましたが、コンクールを伝えるテレビで知った「即興曲とフーガ」が購入の動機です。ピーター・メニンのトッカータを彷彿させる、個人的には好きなタイプの曲です。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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ある意味、驚異的なミスタッチのなさで、 ...

投稿日:2009/12/10 (木)

ある意味、驚異的なミスタッチのなさで、 コンクールを戦い抜くにはとても大切な ことなんだけど、それ以上のものを感じないんだなぁ。 師匠の横山幸雄氏の演奏も聴いたことあるんだけど、 あの人もテクニックは申し分ないけど、それ以上 のものを感じなかったし、、、 申し訳ないけど、私の好きなプレースタイル(こういう言い方あるかどうか?? あえて、表現するけど)じゃないんだな。 もっと、ナイーブで微妙なニュアンスがだせないと ぐっと来ないんですよ。 なんか聴いていて一本調子なかんじで、 飽きちゃうんだな。 なんで、プロになんかなっちゃったのかな???

すみりーに さん | 神奈川県 | 不明

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クラッシックは時々聞く程度で、あまり詳し...

投稿日:2009/10/30 (金)

クラッシックは時々聞く程度で、あまり詳しくありませんが、 テレビのニュースで辻井伸行さんの演奏を聴いた時、 とても澄んだ音色に感じられ、鳥肌が立つほど感動しました。 どうしても、ちゃんと(?)CDで聞いてみたくなり、 思い切って購入しましたが、やっぱりスゴイ! 今まで聞いた事のある曲も、何かが違う。 夜、寝る前に聞いている時、ちょっと目を閉じていたら、 不思議とその旋律に、心が引き込まれるような感じになりました。 (もしかしたら、とても失礼な書き方でしたら申し訳ありません) 自分のように、ただなんとなしにものを見ていると、 見なくても良いものまで見てしまっている気がする。 その余計なものが排除され、純粋な音の世界を知っているからこそ、 こんなにも透き通って素晴らしい演奏が出来るんだと思いました。 自分の中のイガイガしたものが取り払われるような、 魂の浄化作用があるといったら大げさかもしれませんが、 是非、目を閉じて、耳ではなく、心で聞いてみて下さい。

はいさいシーサー さん | 東京都 | 不明

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