CD

Alfred Cortot In Japan 1952 Complete Studio Recordings In Tokyo

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BVCC37439
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Live Recording

Product Description

コルトー イン・ジャパン1952

フランスのピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877−1962)は、20世紀を代表する最大のピアニストの一人。ショパンやシューマンなどのロマン派や、フォーレやドビュッシーといったフランスの作曲家による作品の演奏解釈にかけては並ぶものがなく、日本でも戦前のSPレコード時代から高い人気を得ていた名手です。
 独奏者としての活躍だけでなく、カザルス、ティボーと組んでの『カザルス・トリオ』でも一世を風靡し、また指揮者としてワーグナーの楽劇のフランス初演を行うなど、多岐にわたる音楽活動を行いました。なかでも、パリ音楽院や、1919年に自ら創設したエコール・ノルマルにおける教育活動によって、数多くのピアニストを育て上げたことは、20世紀のピアノ演奏史に特筆すべき偉大な業績でしょう。
 コルトーはその長い生涯の中でSP時代(機械吹き込みの時代)から膨大な録音を行いましたが、今回CD化されるのは、そのなかでも特別の価値を持つとされる、1952年のコルトー唯一の来日の際に日本ビクター築地スタジオで収録された全曲目。これらは当時日本ビクターが購入したばかりのテープ・レコーダーによって収録されており、このうちの7曲は1953年10月に発売された日本ビクターによるLP(33回転盤)の第1回発売のラインアップに含まれていました。
 いずれも、75歳のコルトーが聴かせる豊かな味わいに満ちた名演ぞろいで、スケルツォ第2番・第3番はコルトー唯一の録音となったもの。この日本録音以後、コルトーは、1953年および1954年にもロンドンでEMIのために録音を行っているのみ。
 この音源の大半は1995年に新星堂よりCD化されましたが、メンデルスゾーンの『厳格な変奏曲』とショパンの『アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ』の2曲はSPで発売されたのみで、今回がオリジナル・テープ音源からの世界初CD化となります。


Disc-1
ショパン:
・ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 『葬送』
・練習曲ホ長調 Op.10-3 『別れの曲』
・ワルツ変ニ長調 Op.64-1 『小犬のワルツ』
・前奏曲変ニ長調 Op.28-15 『雨だれ』
・即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36
・夜想曲変ホ長調 Op.9-2
・練習曲変ト長調 Op.25-9 『蝶々』
・ワルツ変ト長調 Op.70-1 [世界初CD化]
・華麗なるポロネーズ 変ホ長調 Op.22 [未LP化音源・世界初CD化]

Disc-2
ショパン:
・ポロネーズ第6番変イ長調 Op.63 『英雄ポロネーズ』
・幻想曲ヘ短調 Op.49
・スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
・スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39

シューベルト:
・リタニ(連祷 D.343)(コルトー編)
・楽興の時 ヘ短調 Op.94-3

メンデルスゾーン:
・厳格な変奏曲ニ短調 Op.54[未LP化音源・世界初CD化]

ブラームス:
・子守歌 Op.49-4

サン=サーンス:
・ブレー(『左手のための6つの練習曲』第4番)

ドビュッシー:
・ゴリウォーグのケークウォーク(『子供の領分』第6曲)

リスト:
・ハンガリー狂詩曲第11番イ短調
・ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調

 アルフレッド・コルトー(p)

録音:1952年12月1,3日 東京、日本ビクター築地スタジオ
[MONO、JVC K2 24-BIT/96kHzリマスタリング]

Track List   

Customer Reviews

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世評ほど不安定な演奏ではありません。「三...

投稿日:2006/04/14 (金)

世評ほど不安定な演奏ではありません。「三つに一つの音も出なかった」とか「取りこぼした音の方が多かった」などと言われる日本公演ですが、このスタジオ録音では割としっかりしていて、SP時代からピアノ演奏の代名詞のような存在だったコルトーの面目たるものです。録り直しの連続だったのかもしれませんが、そんな事は問題ではありません。往年の大家が日本にやってきて、このような貴重な記録を残した事の意義の方が重要です。

Pianist さん | Tokyo | 不明

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