CD

Irina Mejoueva : Tokyo Recitals 2017-2018 (4CD)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WKSP1018
Number of Discs
:
4
Format
:
CD

Product Description


20年の深化、そしてさらなる明日へ
更なる高みを目指して歩み続けるアーティストの、かけがえのない記録


イリーナ・メジューエワが日本コンサート・デビュー20周年を記念して東京文化会館で行った三回のリサイタル・シリーズのライヴ録音、アンコールを含む全演奏曲目を収録した四枚組です。ベートーヴェンの後期三大ソナタやショパンのソナタ二曲、リストのソナタといった、節目の年に相応しい大曲をメインとした王道プログラムで、ロシア音楽では得意のメトネル作品のほかラフマニノフのソナタ第2番を初披露。お気に入り1925年製ニューヨーク・スタインウェイ(CD135)の色彩豊かなサウンドによる圧倒的なパフォーマンスを繰り広げています。
 24mm厚の透明プラスチックケース収納。(販売元情報)

【収録情報】
『日本デビュー20周年記念リサイタル 2017〜2018』


ベートーヴェン:
● ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
● ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
● ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
● ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
● バガテル ト長調 Op.126-5

リスト:
● 告別(ロシア民謡) S.251
● ピアノ・ソナタ ロ短調
● 夢の中で(ノクターン) S.207
● エステ荘の噴水

ショパン:
● マズルカ集(Op.6-2、Op.17-4、Op.24-4、Op.41-2、Op.41-4)
● ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
● 子守歌 変ニ長調 Op.57

ラフマニノフ:
● ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36
● 練習曲『音の絵』 ハ長調 Op.33-2
● 楽興の時 ホ短調 Op.16-4

メトネル:
● 『忘れられた調べ』より(夕べの歌 Op.38-6、田舎の舞曲 Op.38-5、波の舞曲 Op.40-5、優美な舞曲 Op.38-2、祝祭の舞曲 Op.38-3)

ショパン:
● ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
● マズルカ イ短調 Op.67-4
● 練習曲 嬰ハ短調 Op.25-7
● マズルカ ハ短調 Op.30-1

メトネル:
● おとぎ話 変ホ長調 Op.26-1

 イリーナ・メジューエワ(ピアノ/1925年製ニューヨーク・スタインウェイ、CD135)

 録音時期:2017年8月26日(ベートーヴェン)、2017年11月18日(ショパン)、2018年2月24日(リスト、ラフマニノフ、メトネル)
 録音場所:東京文化会館・小ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル24-Bit & 96kHz/ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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発売直後に購入しました。 現職中は残業続...

投稿日:2021/04/01 (木)

発売直後に購入しました。 現職中は残業続き、退職後は母の介護のため夜間の演奏会に行くことができなくなって20数年。CDが私の貴重な音楽ソースになっています。 ブックレットに記載されている、それぞれの「演奏会のプログラム順」に聴いています。期待を大きく超える素晴らしい演奏だと感じています。これまで10回以上は聴いたかと思います。 録音も素晴らしく、目の前で彼女が演奏しているかのように聞こえてきます。(何度か地元で短時間の日中の演奏会を聴いています。ピアノもホールも貧弱ですが、それでも全身全霊を込めて音楽を聴衆に伝えようとしていることがひしひしと伝わってきたことを当日の曲とともに覚えています) 演奏の評価はブックレットに諸氏が寄稿されていますのでそちらを参照してください。素人の私には何度でも聴きたくなる演奏だとしか表現できません。メジューエワさんと録音スタッフに感謝いたします。  しかし、演奏会当日のプログラム順(アンコール曲も含めて)聴こうとすると何度もディスクを入れ替えしなければならず、難儀です。CDの枚数が増えても演奏会別に作成するか、長時間記録が可能なシングルレイヤーSACDで発売していただけたらと恨めしく思っています。パソコンに取り込み編集ソフトで組み替えればよいのでしょうが、音質の劣化が明白なため、敢えてやっていません。

cb1 さん | 宮城県 | 不明

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メジューエワが日本コンサートデビュー20周...

投稿日:2018/07/12 (木)

メジューエワが日本コンサートデビュー20周年を記念して東京文化会館小ホールで行ったリサイタル・シリーズのライヴ録音。それぞれベートーヴェン、ショパン、そしてリストとラフマニノフ、メトネルを取り上げた計三回の公演である。彼女は今年末に同じ会場でドビュッシーの前奏曲集第1巻と第2巻、映像を弾くことになっているが、こちらもライヴ収録されることを期待したい。ドビュッシーは以前にセッション録音しており、また当CDセットに収められた各曲にしても、ラフマニノフのソナタを除き複数の録音歴がある。彼女の著書を読めば容易に想像できるが、リサイタルの曲目一つ一つに緻密なアナリーゼを施したことを窺わせる楽曲の構造が浮き彫りになった演奏ばかりだ。このセットを聴く者は、彼女の拍子感と和声感が西欧音楽の保守本流を受け継いでいることに気づくだろう。要はウィーン古典派の時代に確立された感覚に則っている。一方、第二回で弾かれたショパンの音楽、とりわけマズルカはポーランドのお国訛りが強く、ウィーン古典派の感覚とは異なるものだ。同様に第三回で弾かれた、純ドイツの家系ではあるがハンガリーに生まれ異国の音楽環境の中で育ったリストの作品には、ドイツ・オーストリアの感覚から外れた要素が紛れ込んでいる。彼女のドビュッシー録音も優れた出来栄えだったが、所謂フランス的な演奏とは似ても似つかぬものだ。このようにアジアやアフリカといった諸国の民族音楽は勿論のこと、ヨーロッパに限ってみても地方毎に異なった音楽語法が存在する。それは、例えば西洋五線譜に記された記号の通りに弾いても上手くいかない場合があるということだ。その意味でメジューエワのアプローチは一面的に過ぎ、昨今はやりの「多文化共生」の流れに逆行していると言えるかもしれない。とはいえ彼女以外のいったい誰が、様々な国の古典から近現代に至る広大なレパートリーを一人で弾きこなすことが出来ようか。もしも彼女のこうした実験的試みが悲観的にならざるを得ないとしたら、それはルネサンス期以降、普遍的な能力で他を圧倒してきた西欧文化の一党支配が終わりを迎えようとしていることの一つの象徴かもしれない。

QBE さん | 神奈川県 | 不明

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