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日本語解説付き
ギヨーム・マルティニェ&広瀬悦子、ベルギーの天才作曲家ビアランを弾く!
ギヨーム・マルティニェ&広瀬悦子が贈る、ベルギーの知られざる天才作曲家、アドルフ・ビアランの傑作。ベルギーのもうひとりの天才、ギヨーム・ルクー[1870-1894]の同時代人であり、先輩のセザール・フランク[1822-1890]やダンディとも近い関係にあったビアランは、幼い頃から才能に恵まれ、ブリュッセルやヘントの音楽院で学びつつ、チェロ奏者としての訓練を受けていました。作曲家としても様々な作品を残し、1901年にベルギー・ローマ大賞を受賞していますが、最終的にはシャルルロワ音楽院の教師として地方で活躍したに過ぎず、今ではほとんど知られていない人物といって良いでしょう。
1916年に出版された晩年のチェロ・ソナタには、完成された作曲技術と熱のこもった表現が見られ、聴くたびに発見がある、信じられないほどの豊かなアイデアが含まれています。ギヨーム・マルティニェと広瀬悦子は、この作品をより多くの人に知ってもらいたいと考え、本アルバムの録音を行いました。しなやかな旋律や循環形式の採用といった点で共通するフランクのチェロ・ソナタ(フランク自身が編曲を認めたヴァイオリン・ソナタのチェロ版)をカップリングしています。
フランスのチェリスト、ギヨーム・マルティニェは、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの弟子であるマーク・ドロビンスキーに最初に師事し、その後渡米しボザール・トリオの創設者であるバーナード・グリーンハウスに師事、帰国後はパリ国立高等音楽院でフィリップ・ミュレールのクラスに参加しています。これまで7つの国際コンクールで入賞、13歳でオーケストラに入団し、モスクワ・ムジカ・ヴィヴァ、カザン交響楽団、ウラル・フィルなどと多くのレパートリーの協奏曲を演奏。室内楽パートナーとしては、マルタ・アルゲリッチ、イヴリー・ギトリス、ミッシャ・マイスキーらと定期的に共演しています。
1999年マルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで優勝し、パリを拠点に活躍する才媛、広瀬悦子とギヨーム・マルティニェは、2021年9月にロシアのエカテリンブルグで出会い、早くも2022年の2月にはデュオとして演奏し、そのままコンサート・プログラムをレコーディングしたいと考え、このアルバムが作成されました。(輸入元情報)
【収録情報】
● フランク:チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
● ビアラン:チェロ・ソナタ 嬰へ短調
ギヨーム・マルティニェ(チェロ)
広瀬悦子(ピアノ)
録音時期:2022年6月
録音場所:パリ、サン=マルセル福音教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
国内仕様盤(解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き)
解説:Danielle RIBOUILLAULT(日本語訳:SOREL)