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事件当夜は雨

ヒラリー・ウォー

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488152031
ISBN 10 : 4488152031
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

どしゃ降りの雨の夜。果樹園主を訪れたその男は「おまえには50ドルの貸しがある」と言い放つや、いきなり銃を発砲した…コネティカット州の小さな町、ストックフォードで起きた奇怪な事件。霧の中を手探りするように、フェローズ署長は手がかりを求める。その言葉の意味は?犯人は?警察の捜査活動を緻密に描きつつ、本格推理の醍醐味を満喫させる巨匠ウォーの代表作登場。

(「BOOK」データベースより)

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『ながい眠り』を先に読んでいたので、ウィ...

投稿日:2021/04/10 (土)

『ながい眠り』を先に読んでいたので、ウィルクスが部長刑事なのに署長のフェローズとタメ口なのは 少し気になったが、これはむかし早川書房で出ていた吉田誠一氏の訳をそのまま用いているためらしい。 いずれ法村里絵氏による新訳版も出版してほしいな、とも思う。

murphy burnard さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yumiko

    名探偵も派手なアクションも華麗なトリックもなし。現実の捜査もかくやと思わせる地味展開でありながら、しっかりと読ませる実力派のウォー。今作も一見ありきたりに見えた事件が早々迷宮に入り込み、あらゆる可能性に当たっては潰され、発想を変えては撃沈する捜査陣の様子にやきもきしつつも面白く読んだ。ウォーの作品で思うことは、人間とはいかに不可思議な存在かということ。いつもにこやかに挨拶してくれる隣人が、何を内側に抱えているかなんて実際分からないものなのだ。変わらない人の心を描いているから古びない、改めてそう感じる。

  • yukaring

    ヒラリー・ウォーのミステリは派手な事件が起こるわけでも名探偵が出てくるわけでもない、警察がただひたすら地道な捜査をしていくストーリーだがなぜかそれが面白い。どしゃ降りの雨の夜に不審な男が農夫の家を訪れ「おまえに50ドルの貸しがある」と言うや否や彼を撃ち殺し、男は煙のように消え失せる。証拠もなく動機も見つからない謎の事件を署長と部長刑事はただひたすら聞き込みをしてあらゆる角度から仮説を立て検証を繰り返し、苦悩の末に真相を突き止める。この2人の緻密な捜査活動に引き込まれいつしか声援を送りたくなるそんな物語。

  • セウテス

    〔再読〕ヒラリー・ウォー氏の傑作というと、翻訳されているのが十数作品しかないのに、意見がかなり分かれる事に驚く。本作は3回目の再読だが、私はベスト3の一つにあげる。物語は農場を営む夫婦宅に、不審な男が訪ねて来て夫を射殺する。単純な事件に思えたが、捜査を始めると犯人は全く浮かび上がって来ない。シリーズの特徴でもある地道な捜査で、一つ又一つと事実を明らかにして犯人を逮捕するのだが、本作は此処からがミステリである。犯人は利用された側なのか、人々を惑わす狡猾な天才なのか、その驚愕の答えは見事な伏線の回収にある。

  • stobe1904

    【フェローズ署長シリーズ】古典的な警察小説とは知っていたがなぜか縁がなく初読みとなった。土砂降りの中、フルーツ農家の主が訪れた男に射殺された。手がかりや目撃証言が少なく捜査は難航するが…。地道な捜査が淡々と続く前半から打って変わって、二転三転どっちに転ぶかわからないまま結末に向かう最終盤は目が離せず、最後はそうだったのかと唸りながら読了した。60年前の作品なので古さはあるが、警察小説の名作と評されるだけあって素晴らしい作品だった。★★★★☆

  • yucchi

    フェローズ署長シリーズ第2弾。あるどしゃ降りの雨の夜に一人の農夫が銃で撃たれる。今回もまたフェローズ署長と部下たちの地道な捜査が始まる。一つ一つの仕事はとても地味だが、だからこそその捜査が実を結んだ時に、読んでる私も達成感(笑) そして犯人が捕まってからの捻りが見事。手がかりはすぐそこにあったのに。ラストまで読んで該当箇所を読み直し思わずニヤリとしてしまった( ̄ー ̄)

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