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検死審問 インクエスト

パーシヴァル・ワイルド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488274047
ISBN 10 : 4488274048
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、女流作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる真相とは?そして、検死官と陪審員が下した評決は?全編が検死審問の記録からなるユニークな構成が際立つ、乱歩やチャンドラーを魅了した才人ワイルドの代表作。

【著者紹介】
越前敏弥 : 1961年生まれ。東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Panzer Leader

    「第93回海外作品読書会」本作は著名な女流作家の自宅で開催された誕生パーティーで起きた死亡事件の究明を目指した検視審問が舞台となる。だがしかし証人たちの事件とは関係のない自分語りとか、とぼけた陪審員たちの会話、引き延ばしとしか思えない検視官の審問の進め方といいホントに解決する気があるのかと思えるような展開。そこから段々と明らかになる真相にあっと驚く。全編ユーモアに彩られた本格ミステリーをたっぷりと堪能できた。前作「ミステリー・ウィークエンド」を読んだ人には嬉しいサプライズもあり順番通りに読むことをお勧め。

  • アキ・ラメーテ

    老女流作家の70歳の誕生日に集まった親族、出版社の社長夫妻、文芸評論家、作家の代理人。その席上殺人事件が起こり、リー・スローカム閣下と陪審員たちが事件の解明に挑む。戯曲風のスローカム閣下と陪審員のやりとりがユーモラス。法廷での証言を元に事件を追っていくので、視点が次々と変わっていく面白さ。途中、メロドラマ風の勧善懲悪作品を書き続けるベストセラー作家である老女流作家が口にする探偵小説批判などもあったりして面白い作品でした。

  • たち

    最初は登場人物が多くて少し混乱しましたが、公判が進むに従って、徐々に明らかになる真実は目を見張るものでした。全編が検死審問の記録ですが、重たいだけではなく、六人の陪審員の中には耳の遠い人もいて笑えます。あのチャンドラーや江戸川乱歩を唸らせただけのことはあります。

  • 新地学@児童書病発動中

    有名な作家の家で起こった殺人事件。その真相を解き明かすべく検視審問が開かれるが、一癖もふた癖もある登場人物ばかりが登場して、事件の真相ははっきりしない。プロットは二転三転して、結末で明かされる真相は、あっと驚く内容だった。くすぐりやユーモアが全編にみなぎっていて、読みながら何度も笑った。特に主人公と言える女流の作家が『ミステリはだめな作品ばかり』とのたまい、クリスティーやスタウトの小説をけなすところは愉快だった。

  • Reiko

    お気に入りの読書家さんの感想を読んで興味を持って手に取った本。チャンドラー絶賛ということもあって期待して読みました。胡散臭い登場人物に翻弄されつつ、読み返してみるとあちこちに伏線が張られていて、二度読みするとなるほどねぇという感じ。気持ちよく翻弄されて、最後はスッキリ。舞台の脚本を読んでいる感じで、楽しく読めました。読む本がない時に続編を読みたい。

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