パトリック・ヴェイユ

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フランス人とは何か 国籍をめぐる包摂と排除のポリティクス

パトリック・ヴェイユ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750347998
ISBN 10 : 475034799X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国籍とは何か?生地主義、血統主義、帰化の意味を跡づけ、“危機の時代”におけるユダヤ人の国籍剥奪、女性・植民地出身者に対する差別や不平等について緻密に検証。膨大な史料を渉猟し、フランス革命以降の国民/外国人の境界線のゆらぎ、平等・包摂の現代にいたる道程を実証的見地から描き出した圧巻の書。フランソワ・フュレ賞(2002年)など受賞の栄に輝く労作!

目次 : 1 近代国籍法の構築(アンシアン・レジームから民法典へ―フランス人の二つの革命/ 生地主義はいかにして導入されたか(一八〇三‐一八八九年)/ 国民への援軍としての帰化(一八八九‐一九四〇年))/ 2 フランス国籍のエスニック危機(ヴィシー―国籍政策におけるレイシズム/ 容易でなかった共和国的法制への復帰/ フランス国籍のアルジェリア危機)/ 3 比較と実際運用における国籍(生地主義対血統主義―フランスとドイツの法律を対比させることの誤り/ 差別されたフランス人たち/ どのようにフランス人になり、フランス人であり続けるのか―実際の運用におけるフランス国籍)

【著者紹介】
パトリック・ヴェイユ : 1956年生まれ。政治学博士。フランス国立科学研究センター(CNRS)研究主任(パンテオン・ソルボンヌ大学(パリ第1大学)20世紀社会史研究所所属)。移民、市民権の問題などを研究。統合高等審議会(1996‐2002年)委員、共和国におけるライシテ原則適用に関する検討委員会(スタジ委員会)委員(2003年)、国立移民史博物館諮問評議会評議員(2003‐2007年)などを歴任。『フランス人とは何か―国籍をめぐる包摂と排除のポリティクス』はフランソワ・フュレ賞(2002年)などを受賞し、英語版も刊行されている

宮島喬 : お茶の水女子大学名誉教授

大嶋厚 : 翻訳者。前パリ日本文化会館副館長

中力えり : 和光大学現代人間学部教授。博士(社会学・社会科学)2003年、マルク・ブロック大学(ストラスブール第2大学)

村上一基 : 東洋大学社会学部講師。博士(社会学)2017年、パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    フランスの国籍政策の歴史を丹念に辿っている。フランス国籍の発展は三段階に分けられる。@1803年 民法典の個人の血統主義、A19世紀末移民国化に伴う生地主義への回帰、B第一次世界大戦以降の人口政策としての移民の帰化。時々の法の制定や改廃プロセスを国際的な背景も交えながら詳細に見ていくと、諸アクターの様々な政治的思惑が垣間見える。特にヴィシー政権時代のユダヤ系フランス人の大量の帰化取り消しや、1980年代の在仏アルジェリア人問題など、激しいせめぎ合いが見て取れる。権利と平等を巡る熾烈な戦いの歴史でもある。

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