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ウィリアム・ギブスン エイリアン 3(仮)

パット・カディガン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801931701
ISBN 10 : 4801931707
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

リドリー・スコットが作り上げた世界をジェームズ・キャメロンがさらに発展させ世界的大ヒットとなった『エイリアン2』。その続編の脚本家として指名されたのが、当時“サイバーパンク”でSF小説界に革新をもたらしたウィリアム・ギブスン。しかし、その脚本は様々な事情によって映像化されることはなかった。『エイリアン2』で生き残ったリプリー、ヒックス、ニュート、ビショップ―4人の運命をギブスンはどう描いたのか?約30年の時を経て、ギブスン版『エイリアン3』の全貌があきらかとなる。

【著者紹介】
パット・カディガン : SF、ファンタジー、ホラー作家。3度のローカス賞、2度のアーサー・C・クラーク賞、ヒューゴー賞、日本の星雲賞をそれぞれ1度、『アリータバトル・エンジェル』(竹書房文庫)では最良の映画ノヴェライズに与えられるスクライブ賞を受賞している。“サイバーバンク”の第1世代として知られる。夫のクリス・ファウラー、地球上で最もクールな黒猫ジンクスとともにロンドンで暮らしている

入間眞 : 翻訳家・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 夢追人009

    ウィリアム・ギブスンによって書かれながら却下されて陽の目を見なかった脚本を女流SF作家パット・カディガンさんが小説化した幻の第3作です。当時はゴルバチョフ書記長の登場により冷戦構造が変化して本作の設定が古くなった事も事情の一つらしいですが、私は素晴らしい娯楽SFホラーの傑作だと思いましたし本当に映像化されなかったのが惜しいなと思いますね。本書の製作段階でS・ウィーバーさんが出ない意向でしたので、リプリーは昏睡状態のまま宇宙船で避難させられ、生き残りの女の子ニュートも地球の祖父母の元へ送られて出番なしです。

  • ねりわさび

    エイリアン細胞をクローン化して軍事利用を企む企業を巡るギブスンの脚本を小説化したSF。先年公開された第2稿準拠の漫画でなく、アクション性の強い第1稿をベースにノベライズ。当時シガニーが3作目への出演を渋っていたため原本でも活躍するシーンが欠如、冷戦時代の対立めいたシーンも時代にそぐわないなどの理由で映画に不成立だったそう。映画エイリアン2からキャラクターたちも継承され、進化したエイリアンの生態表現も興味深い。たいへん面白かったですね。

  • HANA

    映画化された『エイリアン3』ではなく、それに先立ってSFの巨匠ウィリアム・ギブスンが構想したバージョン。前半は時代を反映してか、共産主義と資本主義の対立や官僚主義めいた社会を描くのに筆を費やしていてどうも退屈。なのだがエイリアンが出現してからは、一転パニックホラーで面白くなる。ただそれもパニックホラーの展開に忠実なあまりギブスンらしさは出ていないかな。主役がリプリーから映画版ではあっさり死んだヒックスに変更されていたり、同じくビショップが大活躍したりと、映画版とは全然違う『エイリアン3』面白く読めました。

  • ぽてち

    ジェームズ・キャメロン監督の手になる『エイリアン2』の大ヒットにより3作目が企画されるが、脚本段階で難航する。製作者はサイバーパンクの旗手ウィリアム・ギブスンにその執筆を依頼する。第1稿、第2稿と書かれたが、様々な理由によりお蔵入りとなる。本作は、その第1稿をパット・カディガンがノベライズしたものだ。結局、ギブスンという名前がほしかっただけで、ストーリーは製作者側が決めていたんじゃないかと思う。完成した映画と本作に共通する設定が多々あるし、なによりギブスンらしさが感じられなかった。こんな映画は観たくない。

  • nanako

    状況がわかりずらく、「こうなのかな」と想像で読み進めました。そもそもエイリアンがどのように増殖するようになったのかが特にわかりずらかったですが、勝手に解釈しました。どちらかというと、密室パニックのエイリアン1よりも、エイリアン2に近い感じ?映画のエイリアン3とは全くの別物で、これはこれで楽しめました。

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