Bernstein: 1953 American Decca Recordings

若き日のバーンスタインの意欲溢れる録音が初復刻。自身のナレーションとピアノによる楽曲解説付！
　このセットに収録されている５曲の交響曲録音は、1953年に35歳のバーンスタインがニューヨーク・スタジアム交響楽団（実体はニューヨーク・フィル）を指揮して録音したもの。当時、新進気鋭の作曲者・指揮者としてめきめき頭角を表していたバーンスタインが初めて挑んだ本格的な交響曲録音でした。「英雄」「悲愴」「新世界」といったニックネームつきのポピュラーな作品ばかりでなく、当時のアメリカにおいては退屈な音楽とされていたシューマンとブラームスの作品も収録しているところに、若きバーンスタインの意欲がうかがわれます。全曲が今回初のCD化となる貴重な音源です。
　しかも、このセットには、録音から４年後の1957年に、ブック・オブ・ザ・マンス・クラブ（米国最大級の出版会社のひとつ）のために録音した各作品の楽曲解説が合わせて収録されている点も見逃せません。自らピアノを弾きながら、親しみやすい口調でわかりやすく（しかも、ウィットに富んだ）解説を行っているその姿には、数年後にあの「ヤング・ピープルズ・コンサート」で一躍アメリカ・クラシック音楽界のカリスマとなる彼の人間的・音楽的な魅力が凝縮されています。
　ジャケット・デザインには、バーンスタインの恩師であるクーセヴィツキーのオリガ夫人が描いたスケッチを使用。何から何までバーンスタイン・ファンが泣いて喜ぶ企画と申せましょう！

CD 1
[01] - [04] ベートーヴェン：交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
[05] - [07] 『英雄』リスニング・ガイド

CD 2
[01] - [02] 『英雄』リスニング・ガイド
[03] - [06] ドヴォルザーク：交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』
[07] - [11] 『新世界より』リスニング・ガイド

CD 3
[01] - [04] シューマン：交響曲第2番ハ長調 op.61
[05] - [11] シューマン第2番リスニング・ガイド

CD 4
[01] - [04] ブラームス：交響曲第4番ホ短調 op.98
[05] - [13] ブラームス第4番リスニング・ガイド

CD 5
[01] - [04] チャイコフスキー：交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』
[05] - [10] 『悲愴』リスニング・ガイド

ニューヨーク・スタジアム交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)

1953年モノラル録音