バード、ウィリアム(c.1543-1623)

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CD 輸入盤

チェンバロ作品集 ティルニー

バード、ウィリアム(c.1543-1623)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
M&ACD1288
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ウィリアム・バード:ハープシコード作品集
コリン・ティルニーの弾く単弦ハープシコードの味わい!


エリザベス朝の作曲家、ウィリアム・バード[1543-1623]は、政情の変化もあってカトリックの教会音楽、国教会の典礼音楽の双方を手がけ、なおかつ世俗音楽も数多く残したという作曲家でした。王室礼拝堂オルガニストとしても活躍したバードは、オルガンのほか、ハープシコードやヴァージナル、クラヴィコードなどのための数多くの鍵盤楽器音楽を作曲。ルネッサンス後期からバロック初期を生きたバードの音楽鍵盤音楽は、作曲当時の楽器の機能もあって、素朴で親しみやすいものが多いのが特徴でもあります。
 1933年ロンドン生まれのコリン・ティルニーは、ケンブリッジ大学に進み、ハープシコードはキングスカレッジで習得、のちにレオンハルトに師事してもいます。ティルニーは、当時イギリスでのハープシコード奏者の活動の場が限定されていたこともあってか、1979年にカナダ東部にトロントに移住、独奏者やターフェルムジーク・バロック管弦楽団との共演、教職などで活躍、やがて2002年にはカナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州、ヴァンクーヴァー島のヴィクトリアに移住し、現在に至っています。
 ティルニーはこのアルバムで、ハープシコード奏者で楽器製作者でもあるコリン・ブースがつくった初期バロック様式、イタリアン・スタイルの楽器を使用しています。この楽器は、ひとつの鍵盤に1本の弦が張られたもので(通常は2本)、シンプルで素朴な響きが、バードの小味な音楽に結びつき、枯淡の美ともいうべき世界を示してくれるかのようです。(HMV)

【収録情報】
バード:
● パヴァン第7番(私のネヴェル夫人の曲集から)
● ファンタジア ニ短調(私のネヴェル夫人の曲集から)
● 乙女の歌(私のネヴェル夫人の曲集から)
● クワドラン・パヴァン
● クワドラン・ガリャード
● パヴァン(私のネヴェル夫人の曲集から)
● グラウンド第2番
● プレリュード イ短調
● ファンタジア イ短調

ダウランド/バード編:
● パヴァン『ラクリメ』

 コリン・ティルニー(チェンバロ)

 録音時期:2013年5月13-17日
 録音場所:カナダ、ブリティッシュ・コロンビア
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. The Seventh Pavian
  • 02. Fantasia in D minor
  • 03. The Maidens Songe
  • 04. Pavan
  • 05. Galliard
  • 06. The Eighte Pavian
  • 07. The Second Grownde
  • 08. Prelude in a Minor
  • 09. Fantasia in a Minor
  • 10. Lachrymae Pavan

ユーザーレビュー

総合評価

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実は古楽愛好家としては恥ずかしながら、Co...

投稿日:2019/04/14 (日)

実は古楽愛好家としては恥ずかしながら、Colin Tilneyの演奏をこれまでまとまって聴いた事がありませんでした。その名は自分が音楽を聴き始めた数十年前から知っていたし、断片的にはその演奏に触れた事はあっても、何となく若手演奏家の一人くらいのイメージでしたが、今回初めてアルバムを購入し、若手どころか、まもなく90歳も近い、古楽演奏家としては最長老の域にあることを知りました(昔Leonhardtに師事したことを聞いてたので若手のイメージがあったのですが、年齢はたった5歳しか違わない)。今回のW.Byrd作品、その長い演奏経験と古楽研究を積み重ねた名匠らしい、実に味わい深い演奏集と思います。おおむね、Byrdの最もポピュラーな作品群が選ばれており、さすがにもっと若々しい溌剌とした演奏も他にはあるのですが、一方でひとつひとつのフレーズとリズム、その間に潜むえもいわれぬ「間」の妙味は、普通ベテランでなければ出せないものかも知れません(A.Hakkinenなど若くして適合してしまう演奏家もいますが)。必ずしもこれが各曲の最高の演奏では無いかも知れませんし、地味ですが、Byrd鍵盤音楽の魅力の本質をはずさない好演盤ではないでしょうか。W.Byrdの音楽に魅力を感じる方なら、持っておかれて決して損は無いと思います。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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