Invention and Innovation 歴史に学ぶ「未来」のつくり方

バーツラフ・シュミル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309229140
ISBN 10 : 430922914X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;20

内容詳細

「発明」イコール「イノベーション」ではない。イーロン・マスクの不都合な真実。原子力は「成功した失敗」だった。脱炭素化を急いではいけない。「指数関数的成長」は誤解されている。現代文明をつくった空前絶後の10年間…。報道や宣伝ではわからない事実を明らかに!過去の「失敗」から得られる教訓とは?いま、本当に必要なビジョンとは?―ビル・ゲイツが全著作を愛読する世界的権威が、テクノロジーの歴史と未来を語る!

目次 : 第1章 発明とイノベーション―その長い歴史と現代の狂騒/ 第2章 歓迎されていたのに、迷惑な存在になった発明(有鉛ガソリン/ DDT/ クロロフルオロカーボン類(フロンガス))/ 第3章 主流となるはずだったのに、当てがはずれた発明(飛行船/ 核分裂反応を利用した原子力発電/ 超音速飛行)/ 第4章 待ちわびているのに、いまだに実現されない発明(ハイパーループ―真空(に近い)空間で移動する高速輸送システム/ 窒素固定作物/ 制御核融合)/ 第5章 テクノロジー楽観主義、誇大な謳い文句、現実的な期待(「ブレイクスルー」ではない「ブレイクスルー」の数々/ 「加速化するイノベーション」という根拠のない説/ 私たちがもっとも必要とするもの)

【著者紹介】
バーツラフ・シュミル : カナダのマニトバ大学特別栄誉教授。カナダ王立協会フェロー。エネルギー、環境、人口、食糧、技術革新史、リスク評価、公共政策などの領域で学際的研究に取り組んでいる。2013年、カナダ勲章を受勲。現在、日本国政府が主導する国際的プラットフォーム「Innovation for Cool Earth Forum」(ICEF)の運営委員会メンバーを務める

栗木さつき : 翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 山のトンネル さん

    革新的なイノベーションを推奨するというより、地に足のついた実直な姿勢で語られる。歴史の文脈において「人類の画期的な発明」とされてきた諸々の技術について、現在までの評価を交えて再考する。最先端の発明やイノベーション技術について一歩引いて考えたい人におすすめ。技術革新に対する批判的な視点を持つこと、未来の発明に対して現実的に期待するとはどういうことかといった視点が学べるだろう。

  • coldsurgeon さん

    発明やイノベーションという言葉を目にすると、ワクワクしてしまう。しかし、これまでの発明やイノベーションには、輝かしい成功を収めたものもあれば、多くの失敗例、人類への不幸な結果をもたらしたものも、あることを忘れてはいけない。ブレイクスルーとか指数関数的成長とかのメディアに出現する言葉に踊らされることになってもいけないのだと。新たなテクノロジーの登場に目を奪われ、最先端のものに惑わされるのではなく、過去から未来への歴史的事実を忘れず、長い歴史の中で現在を相対的に眺めることが重要と、著者は伝える。

  • 富士さん さん

    革新も発明も、価値中立的な「変化」でしかないと考えれば、その結果が功罪相半ばすること。それが人の営みであれば、的外れなものやノリと勢いに流されることがあるのは至極当たり前なことで、本書の内容に特段驚きはありません。むしろ、単なる技術史が驚きになるような、イノベーションなるものへの盲目的な信仰の方が驚きです。今が特別な時代であって、新しい技術が歴史を根本から変えると思いたがるのは、自分は特別な生を生きているのだと思わないとやっていけない人間の業だと思わざるを得ません。その実、大概はいつか来た道なのに。

  • チェリ さん

    納得できる部分とできない部分が交互に出てくるため、頭がバグりそうになりながら読んだ。本書では世間で言われる指数関数的なイノベーションは、情報科学などの一部の分野でしか起きておらず、例えば電池の容量増加は年に2%程度にとどまると主張。それはそうなのかもしれないが、割合は低いものの指数関数的な増加に変わりはないので、この指摘自体あまり的を射ていない様に思える。航空機の脱CO2についても、主流な開発はSAFに偏っているため、水素エンジンの実用性が遠いことを根拠に非現実だと非難するのも的外れでは?

  • Ujiro21 さん

    通勤用に。2022年?の本。科学技術イノベーション、無鉛ガソリン、殺虫剤、核分裂利用などの事例から、有益な面と健康被害や環境リスクなど、社会への受け入れられかた、政治的な広がりを俯瞰し語られる。身につまされる。昨今流行りの溶融塩原子炉への警鐘やハイパーループへの言及も厳しい。著者作品をビルゲイツが推薦していることからも、技術の社会実装について複雑な面白味が体感できる。イーロンマスクへの酷評が凄い。2022年頃迄の情報の様で、当時のAI活用への評価は厳しく、続編が読みたい

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品